サイバーエージェントが好調な理由とは?――ビジネスチャットで1日1.3時間の業務効率化を実現

メール中心の社内コミュニケーションから抜け出し、業務効率化に成功する企業が最近増えている。業績好調のサイバーエージェントもその1社だ。企業向けの管理機能などを備えたビジネスチャット「KDDI ChatWork」を活用し、1人当たり1日平均約1.3時間の業務効率化を実現している。

メールとの違いはレスポンスの早さ山口氏はメールと比較したチャットの特長として、レスポンスの簡単さと早さを挙げる。「チャットは、メールよりもさらに短い文章でやりとりできますので、結果的に互いのレスポンスが早くなります」

このメリットは、スマートフォンとあわせて活用することで、さらに飛躍的に増大する。

「KDDI ChatWorkの導入効果として確実に言えるのは、電車の中で仕事が済むようになったことです。今までは会社に着いてから返信していたのが、通勤中や移動中に前倒しで返信できるため、時間に余裕ができます」

KDDI ChatWorkのスマートフォン画面
KDDI ChatWorkのスマートフォン画面

毛利氏も、この点がチャットを業務に活用する最大のメリットだと話す。「電車の中でも仕事が進められるので、時間をもっと有効活用できるようになります。1日およそ1.3時間の業務効率化につながっていると話しましたが、その結果もっとたくさんのクライアントを担当できたり、もっと深く営業できたり、もっと多くの時間を売上アップのために使えるようになるのです」

ビデオ通話機能も毎日活躍サイバーエージェントでは、部署やプロジェクト、クライアント毎などにグループチャットのルームを作成しているが、複数人での情報共有がスムーズになったとの効果も実感している。

「主なやりとりは1対1でしていても、その情報を周りの複数の人で共有しないといけないケースは多いと思います。そうしたときチャットは非常に楽です。メールだと、過去のやりとりを遡るのは結構大変です。ところがKDDI ChatWorkなら、後から加わったメンバーでもチャットログを読むことで、すぐ情報共有できます」と山口氏は語る。

また、部署間の連携が必要なプロジェクトも、チャットが特に威力を発揮するケースだという。

「当社はオフィスが何カ所にも分かれており、普段なかなか顔を合わせない人と一緒に業務を進めることも少なくありません。しかしチャットだと、離れた人同士でもスピーディにやりとりできます」(山口氏)

KDDI ChatWorkのPC画面。ブラウザから利用できる

KDDI ChatWorkにはビデオ通話機能も搭載されているが、インターネット広告事業本部では、これが離れたオフィスにいる同僚とのコミュニケーションに活躍している。「営業担当者の場合、1日1回以上はビデオ通話機能を使っています」と毛利氏。

同社には、広告のクリエイティブ制作や配信設定を担当する子会社が仙台などにある。そこでインターネット広告事業本部の営業担当者は、KDDI ChatWorkのビデオ通話機能を使うことで、互いの表情を見ながら、密な打ち合わせを行っているのだという。

同社はテレビ会議システムも導入しているが、テレビ会議システムが設置された会議室の予約は取れないことも多い。しかし、KDDI ChatWorkなら、必要なときにすぐビデオ会議を始めることができる。

API連携で業務プロセスを自動化サイバーエージェントでは今後、KDDI ChatWorkをさらに深く活用していきたい考えだ。

例えば、インターネット広告事業本部で最近スタートしたのが、KDDI ChatWorkのAPI機能を使った業務プロセスの自動化である。その第1弾として、広告配信レポートを担当者にチャットで自動送信する機能を実装した。

「広告の効果が下がってくるとチャットでアラートを飛ばしたり、KDDI ChatWorkのAPIを使って、いろいろなことを実現していく計画です」と毛利氏。KDDI ChatWorkは、同社の業務効率化にますます貢献していくことになりそうだ。

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