ワークスタイル変革に必要なツールは職種により異なる続いて丸尾氏は、このコンセプトを踏まえて、変革の実現手段であるツールをどう選択していくかを解説した。
丸尾氏は「解決したい課題、実現したい目標は、業種・業態・企業毎により千差万別、同じ会社でも職種によって大きく異なる。どういうシチュエーションで、どの手段を使うかが問題になる」と指摘する。
そして、丸尾氏は、企業の職種を「セールスワーカー」「フィールドワーカー」「スタッフワーカー」「マネージャー」の4つにモデル化。それぞれの働き方によって、どのようなツールが必要になるかを整理した。
社内で利用されるICTツールは3つのカテゴリに分けられる |
まず、すべての職種、様々なシチュエーションで必要とされるのが、人へのアクセス手段である「ユニファイドコミュニケーション」だという。
顧客情報や商品情報、在庫情報など、社外から業務に必要な情報へアクセスする手段としては「モバイルアクセス」が主に用いられる。これは「フィールドワーカー」「セールスワーカー」を中心に、重要性の高いものだ。
そして、オフィスで企画・設計・デザイン・文書の作成・調査分析・システムの運用などに携わる「スタッフワーカー」にとっては、PCを使って仕事ができる環境にアクセスできる「デスクトップアクセス」が重要になる。
業務を統括する「マネージャー」は、この3つの環境すべてにアクセスする必要があるという。
これらを利用する端末にはスマホ、タブレット、PCの3つがあるが、この中でタブレットは仮想デスクトップ(VDI)などを活用してノートPCと同様の使い方がされるようになっている。丸尾氏はタブレットPCとスマホをうまく組み合わせることで、業務の広い領域をカバーできるようになるのではないかと見る。
スマホ、タブレット、PCが業務変革を実現するツールへのアクセス手段となる
|