デバイスとサーバーとの双方向通信が可能
インヴェンティットは、IoT/M2Mの課題を解決する水平型プラットフォーム「SreviceSync」を用意している。サーバーと監視対象のデバイスをつなぎ、双方向通信が行えるものである。APIを提供しているため、企業ユーザーは様々なサービスを1つのプラットフォームで展開できる。
ServiceSyncを導入することで、例えば工場で動かしている機械の稼働監視をしたり、農場の温度や湿度を監視したりすることが可能になる。「HEMSやウェアラブル端末などといったデバイスとサーバーとの双方向通信もできる」と目黒氏は説明する。
「ServiceSync」の概要 |
ServiceSyncには5つの大きな特長がある。1つはすぐに開始できること。デバイス1台からスタートする顧客も多いという。
2つめはサーバー。インヴェンティットはもともと通信事業者とビジネスを行ってきたため、デバイスを数十万台まで増やすことも難なく行えるバックエンドサーバーを持つ。
3つめは遠隔管理。ServiceSyncにつながるデバイスをリモートで管理できる。そのため、キッティングや運用管理の負担を軽減できる。
4つめは双方向通信。データを集めたり、デバイスをリモートコントロールしたりする双方向の仕組みを備えている。
5つめは提供方法。クラウドとオンプレミスのどちらの要望にも対応する。「自社開発しているので柔軟にデリバリーできる」(目黒氏)という。
「ServiceSync」の5つの特長 |
ServiceSyncの導入事例として目黒氏は2つ挙げた。1つはスーパーやコンビニの倉庫の事例。生鮮食品や弁当は適正な温度で管理する必要がある。そのため、二百数十カ所にセンサーを設置して、定期的にデータを収集。問題があればすぐにわかる仕組みを構築している。
「IoT/M2Mの不具合の90パーセントは、センサーからデータが上がってこないというものだが、そういった場合でもServiceSyncならばリモートで直すことができる」(目黒氏)
2つめの事例は車載管理。運行状況や車載の稼働状況が把握できるという。
「まずはトライアルからIoT/M2Mシステムをスタートさせてほしい。ServiceSync はAPIを提供しているのでユーザー企業は自由に開発することができる」と目黒氏は強調し、講演を終えた。
倉庫での「ServiceSync」の導入事例 |