ワイヤレスジャパン2015講演レポート「トラフィックが急増するモバイルインフラを支え続ける」、ジュニパーの長滝氏が講演

5年後には336EBまで増大すると予測されるモバイルのトラフィック。こうした事態にモバイルオペレーターはどう対処すればいいのか。ジュニパーネットワークスは、「サービス提供プラットフォーム」「テレコクラウド」「WAN SDN」「次世代バックホール」という4つの最先端ネットワーク技術でモバイルインフラを支えていく。

5Gを見越して安価で高機能なスイッチを用意

ジュニパーネットワークスは、「PTX」という1スロット当たり3TBの処理能力を持つルーターを用意。100Gbならば240ポート搭載でき、なおかつ消費電力を抑えた設計になっている。

だが、こうした高速ルーターを導入しても、ネットワーク設計によってはトラフィックが効率的に流れないこともある。そこでネットワークのどこを通ればいいのかをインテリジェンスに分析し、ダイナミックなネットワーク設計を行うための「NorthStar」WAN SDNコントローラーも用意している。

「WAN SDN」の概要
「WAN SDN」の概要

バックホールについては、「Broadcom Trident 2」ベースの「ACX5000」スイッチを持っている。「今後、5G通信が展開されてトラフィックが増大するので、安価でしかも高機能なものを目指して開発した。コストパフォーマンスの高いBroadcom Trident 2の技術をクラウドだけでなく、バックボーンにも使えるため、通信事業者からの引き合いが強い」と長滝氏は話す。

「ACX5000」の概要
「ACX5000」の概要

今後、モバイルを活用した様々なビジネスが生まれてくる。それと同時にトラフィックも増え、複雑化してくる。モバイルインフラはこうしたことに耐えられるものになる必要がある。

ジュニパーネットワークスは、サービス提供プラットフォームやテレコクラウド、低コストで高速なハードウェアを提供することを目標にしてビジネスを展開してきた。「(今後も)最適なコストでスケーラブルかつ信頼性の高いモバイルインフラソリューションを提供していく」と長滝氏は話し、講演を締めくくった。

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