トレンドマイクロは2015年3月25日、企業向け事業戦略発表会を開催。そのなかで、Office 365向けのクラウドサービス「Trend Micro Cloud App Security(仮称)」を2015年第3四半期に投入予定であることを明かした。
これは、未知のマルウェアを検出するサンドボックスの機能を、Office 365向けに提供するものだ。Exchange Online、SharePoint Online、OneDrive for Businessに対応し、例えばOneDriveにファイルがアップロードされると、未知のマルウェアかどうかを検査し、もしマルウェアだった場合は削除したうえで管理者とアップロードしたユーザーに通知する。
トレンドマイクロ 取締役副社長の大三川彰彦氏によれば、「日経225銘柄企業の7割がOffice 365を使っている」というが、Office 365を介したマルウェアの拡散を防止可能だ。
また、DLP(Data Loss Prevention)の機能も備え、個人情報やクレジットカード番号、マイナンバーなどの情報が含まれたファイルを自動検出し、そのファイルの操作に関するログを取ったり、コピーなどをブロックすることもできるという。
Trend Micro Cloud App Security(仮称)のイメージ図 |
サンドボックス関連では、脅威の根本原因を特定し、自社内でカスタムシグネチャを自動生成できるソリューションも2015年第2四半期から提供する。
「トレンドマイクロはすでにシグネチャの自動生成を提供しているが、今回新しいのはオンプレミスで自動生成できること。機密保持のため、外に情報を出したくない企業が、社内でカスタマイズされたパターンファイルやシグネチャを生成できるようになる」と代表取締役社長 兼 CEOのエバ・チェン氏は紹介した。
オンプレミスでのカスタムシグネチャの生成も可能に |