ミークは2026年10月29日、IoT/DXプラットフォーム「MEEQ」で楽天モバイル回線の本格提供を開始した。従来のNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクと合わせ、国内4キャリアの回線から、IoT機器の設置場所や用途に適した回線を選べるようにした。
同日の記者発表会は、楽天モバイル 代表取締役 共同CEOの鈴木和洋氏をゲストに迎え、ミーク 代表取締役 執行役員社長の峯村竜太氏、常務執行役員の宮内祐輔氏が登壇した。

(左から)楽天モバイル 代表取締役 共同CEO 鈴木和洋氏をゲストに迎え、ミーク 代表取締役 執行役員社長 峯村竜太氏、常務執行役員 宮内祐輔氏
MEEQは、IoT向け通信回線の購入や決済、登録、稼働状況の確認などを、1つの管理画面から行えるサービスである。2026年6月末時点で8000社以上が利用し、累計回線数は72万6000回線に達する。
ミークは2026年7月から、標準的な料金体系である「共通プラン」で楽天モバイル回線を先行提供してきた。今回、顧客ごとに料金や条件を設計する「独自プラン」にも対象を広げ、本格提供へ移行した。
4キャリアすべてのネットワークとL2接続する国内の一次MVNOは、同社によるとミークが初めてという。
4キャリアを1つの閉域へ データ容量も相互に共有
IoT機器の設置環境は、ビル内や地下、工場、山間部など様々だ。1つのキャリアだけで、すべての設置場所を安定してカバーできるとは限らない。
宮内氏は、「IoT機器は設置場所によって、つながりやすい回線が変わる。つながらなければ、監視カメラの映像が途切れるなど、現場が止まってしまう」と述べた。
今回提供する「4キャリア統合閉域」は、異なるキャリアの回線を1つの閉域網へ収容する機能だ。キャリアごとに閉域網を構築・契約する必要がなく、セキュリティ管理もMEEQへ集約できる。

4キャリア統合閉域
また、4キャリアのSIMが持つ基本データ容量をまとめ、複数回線で共有できる「4キャリア統合パケットシェア」も提供する。通信量の少ない機器と多い機器が混在する場合でも、回線ごとの余剰や不足をならし、通信コストを抑えられるという。

4キャリア統合パケットシェア
標準プランの料金は4キャリアで共通化し、請求書も1枚にまとめる。顧客は設置場所ごとに異なるキャリアを選択しても、管理方法や料金体系を変えずに運用できる。
峯村氏は、「今は楽天モバイル回線を必要としないお客様でも、将来、事業や用途を拡大するなかで必要になる可能性がある。その際に別の運用や追加投資を必要とせず、同じ仕組みで回線を選べることが価値だ」と述べた。
ただし、1枚のMEEQ SIMが電波状況に応じて4キャリアを自動的に切り替える仕組みではない。顧客が設置場所ごとに適したキャリアを確認し、キャリア別のSIMを選んで発注する。eSIMについても、現時点ではNTTドコモ回線のみが対象となる。
なお、両機能は、MEEQ SIMで4キャリアの回線を利用するための必須サービスではない。4キャリア統合閉域の利用には閉域ネットワークと閉域接続用SIMの別途契約・料金が必要となる。4キャリア統合パケットシェアも、利用には別途商用契約が必要だ。













