国内UTM市場において10年連続のシェア1位を獲得しているフォーティネット。世界セキュリティアプライアンス市場でも、3番手のポジションに付けている(ともに売上額ベース、IDC調べ)。
そのフォーティネットは2015年2月3日に開催した事業戦略説明会で、「2020年までにセキュリティ市場のリーダーになる」という目標を掲げた。
世界セキュリティアプライアンス市場のベンダーシェア。フォーティネットは売上ベースで3位、台数ベースでは1位となっている |
フォーティネット インターナショナル セールス&サポート シニアバイスプレジデントのパトリス・ペルシェ氏によれば、5年後のシェア1位獲得に向け、直近の業績も好調なようだ。「つい先週、2014年1年間の実績を発表したが、売上ベースでは31%の増加と大変嬉しい結果になっている。市場の成長率は5%未満なので、我々は市場の何倍もの成長を遂げたことになる」
また、前述の通りグローバルでは3位だが、「アジア太平洋地域では大きく前進し、今やチェック・ポイントを凌駕して2位になった」という。
フォーティネット インターナショナル セールス&サポート シニアバイスプレジデント パトリス・ペルシェ氏 | フォーティネットジャパン 社長執行役員 久保田則夫氏 |
好調の要因の1つは、製品ラインナップの広さだ。「ご存知のように我々はファイアウォールといった単体のソリューションではなく、エンドツーエンドのソリューションを提供している。2014年はFortiGate以外の売上が、対前年比で53%増えた」
フォーティネットは、ファイアウォール/UTMのFortiGateに加えて、無線LANやサンドボックス、OTPトークンなど幅広い製品を揃えている。
また、ペルシェ氏は、通信事業者からエンタープライズ、中小企業まで、すべての顧客規模のニーズに応えられる点も、競合他社と比べた強みとして強調した。