クラウドファースト時代のネットワークセキュリティ戦略[中編]加速するFWとUTMの「クラウド化」で、業務システムのクラウド移行も死角なし!

「クラウドファースト」の時代を迎えた今、データセンターのネットワークセキュリティも変革のときを迎えている。仮想化データセンターにおける、これからの最適なネットワークセキュリティ戦略について全3回で紹介していく。

「今年に入ると一気に“クラウドファースト”へと流れが変わった。Webシステムのクラウド化はもう当たり前、次に業務システムをクラウド化していく時代に入った」。今年7月に開催された「AWS Summit Tokyo 2014」、トレンドマイクロ ビジネスマーケティング部の福井順一氏はクラウドの現状について、こう述べている。

クラウドファーストとは、システムの新規構築や移行の際、クラウドを最優先に検討するポリシーのこと。いよいよ企業ITの本丸といえる業務システムのクラウド化も本格化し始めたというのだ。

AWSを採用する国内企業
IaaSの代表格とえば、Amazon Web Services(AWS)。AWSを採用する国内企業もこのように広がっている(出典:アマゾン データ サービス ジャパン 代表取締役社長の長崎忠雄氏のAWS Summit Tokyo 2014での講演資料から)

IDC Japanが今年5月に発表した「国内データセンターサービス利用に関する企業ユーザー調査結果」からも、企業ITシステムのクラウド移行の加速は見て取れる。同調査によれば、パブリッククラウドIaaSの新規契約の約8割は、既存システムの移行案件(図表1)。しかも、約4割は、自社データセンターや社内サーバールーム、コロケーションからの移行となっている。

このデータは業務システムに限定したものではないが、従来オンプレミス環境で構築されてきた業務システムが続々とクラウドへと移行している実態が窺えるだろう。まさにクラウドファースト――。業務システムのクラウド上での構築・運用は、当たり前の選択肢となってきたのだ。

図表1 パブリッククラウドIaaSを新規契約するシステムの以前の運用方法
パブリッククラウドIaaSを新規契約するシステムの以前の運用方法
出典:IDC Japan(http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20140507Apr.html

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