QY Researchは2026年4月21日、ミリ波帯5G中継器の世界市場が、2025年に40.27百万米ドルと推定され、2026年には51百万米ドルに達するとの予測を発表した。
その後、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)18.50%で推移し、2032年には140.17百万米ドルに拡大すると見込む。この成長は、都市部における5Gミリ波基地局の増設、スタジアム・空港・商業施設など高トラフィック環境での通信需要拡大に起因するという。

ミリ波帯5G中継器市場規模(百万米ドル)2025-2032年
ミリ波帯5G中継器とは、28GHz帯や39GHz帯などの高周波数帯域における5G信号を増幅・再送信し、通信エリアの拡張および屋内外の電波品質を向上させるための無線通信機器。ミリ波は高速・大容量通信を実現する一方で、伝搬損失や遮蔽の影響を受けやすいため、ミリ波帯5G中継器はネットワークの高密度化と安定運用において不可欠なインフラ要素となっている。
地域別に見ると、北米のミリ波帯5G中継器市場は2025年に29.74百万ドルで、2032年には103.78百万ドルへと成長し、CAGRは18.52%と予測されている。米国を中心に固定無線アクセス(FWA)やスマートシティ構想が進展しており、ミリ波帯5G中継器の導入が急速に進んでいる点が特徴だ。
アジア太平洋地域のミリ波帯5G中継器市場は、2025年に7.86百万ドルから2032年には28.82百万ドルへ拡大し、CAGRは19.23%と最も高い成長率が見込まれる。中国、日本、韓国における5G商用化の深化とともに、工場自動化やスマート製造用途でのミリ波帯5G中継器の需要が顕著に増加している。
ヨーロッパ市場におけるミリ波帯5G中継器は、2025年の1.25百万ドルから2032年には3.99百万ドルへと拡大し、CAGRは17.19%で推移すると見込まれる。EU各国では規制整備と周波数割当の進展に伴い、都市部の高密度通信環境での導入が進行中である。














