日立がフィジカルAIの体験スタジオと新組織「ネクストアクションの合意がKPI」

フィジカルAIに注力する日立製作所が、顧客との協創のための施設「フィジカルAI体験スタジオ」を開設する。さらに、新組織「フィジカルAI推進センター」も立ち上げ、“世界一のフィジカルAIの使い手”を目指すという。

フィジカルAI体験スタジオ

東京駅直結の協創施設「Lumada Innovation Hub Studio」内に設置される「フィジカルAI体験スタジオ」の入口(左)。2021年4月にオープンしたLumada Innovation Hub Studioの利用者数は8万8000名を超えるという。右はフィジカルAI体験スタジオの展示デモの1つ。フィジカルAIを基盤に熟練者の作業動作を模倣学習したロボットだ

日立製作所は2026年3月23日、「フィジカルAI体験スタジオ」を4月1日にオープンすると発表した。東京・丸の内にある同社の協創施設「Lumada Innovation Hub Tokyo」内に開設する。

「世界トップクラスのフィジカルAIの使い手になりたい」(日立製作所 AI CoE HMAX & AI推進センター 本部長 吉田順氏)――。

日立はまず自社グループ内で徹底的にフィジカルAIを活用し、その成果を顧客やパートナーに提供していく「カスタマー・ゼロ」の考えのもと、フィジカルAI事業を推進している。

「例えば当社の鉄道事業では、保守のコストが15%削減できる、エネルギー消費量も15%削減したといった実績もある」(吉田氏)というが、このように先んじてフィジカルAI活用に取り組むなか、昨年末頃からフィジカルAIに関する顧客からの問い合わせが急増したことから、フィジカルAI体験スタジオを開設することにしたという。

同スタジオでは、デモを体験しながらフィジカルAIについて知り、最後に日立のエンジニアらとディスカッションする。「お客様に次のステージへ向かっていただくことを重視しており、どれだけネクストアクションについてお客様と合意できたかを最初はKPIにしたい。1年目はまず数十件と思っている」と吉田氏は述べた。

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