NTTの2Q決算は増収増益
決算については、2Qまでの営業収益は前年度比2.8%増の6兆7727億円、営業利益は同2.7%増の9450億円の増収増益となった。営業収益は過去最高を更新したという。

2025年度2Q 連結決算の状況
セグメント別に見ていくと、NTTドコモグループを対象とする総合ICT事業の営業収益は、金融をはじめとするスマートライフ事業が堅調で増収となったものの、顧客基盤の強化やネットワーク品質の向上に向けた施策などにより減益となった。
NTTデータグループによるグローバル・ソリューション事業は、国内におけるデジタル化需要の取り込みや、不動産投資信託(REIT)へのデータセンター資産の売却などによって増収増益となった。

セグメント別の状況
2025年度下期にはドコモの5G基地局数を3倍に
また、同日に行われたNTTドコモの決算会見では、同社 代表取締役社長の前田義晃氏が通信品質向上の取り組みについて説明した。同氏によれば、2025年9月末時点での5G基地局数は、2023年度比で約1.3倍に増加したという。

通信品質の向上に向けた取り組みについて説明したNTTドコモ 代表取締役社長 前田義晃氏
一方で、「都市部を中心とした人流の多いエリアでは、お客様のご不便をすべて解消できたわけではない」と述べ、「2025年度下期は約3倍(上期比)の5G基地局を構築する目途が立っている」と前田氏は語った。

5G基地局数を3倍に増やすと明言
加えて決算会見同日には、音楽ライブやスポーツコンテンツ、オリジナルドラマなどのさらなる拡充に向け、WOWOWと業務提携契約を締結することを発表した。
また、料金プラン「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」の特典対象に、映像配信サービス「Lemino」「dアニメストア」を追加。既存のDAZN for docomoとNBA docomoを合わせた4サービスのうち、最大2サービスを追加料金なしで利用できる「選べる特典」を2026年2月から提供する。こうした取り組みにより、料金プランのさらなる高付加価値化を図っていくとした。










