NTTドコモビジネス小島社長「重点4領域はAI、IoT、デジタルBPO、地域DX」

NTTドコモビジネスが2025年度事業戦略説明会を開催。同社の小島克重社長は、「AI、IoT、デジタルBPO、地域・中小DXという4領域を強化する」と意気込んだ。なかでも、AI活用の基盤となる「AI-Centric ICTプラットフォーム」が、同社の事業戦略の中核を担うという。

NaaSやAIOpsにも注力

NaaSについては今年9月、ネットワーク機能とセキュリティ機能を統合した「docomo business RINK」に、企業ネットワーク等における脅威を検知・遮断する機能「WANセキュリティ」を追加(参考記事)。金井氏は、「AIエージェントの活動量に応じて帯域を柔軟に変更可能」なうえ、AIエージェントが他のAIやシステムと通信する際のセキュリティリスクも解消できると説明した。

docomo business RINKの特徴

2026年度には、「企業ごとの属性に沿ってAIがICTインフラを管理する」マネージドサービスも提供予定。時間帯・用途に応じたネットワーク帯域の制御やGPUリソースの最適化、AIエージェントによるIT部門の代行・サポートなどの機能を展開していきたいとした。

AIによるカスタマイズマネージドサービスも提供予定

IoTを“ワールドワイド”に展開

IoT領域では、今年12月にセキュリティ機能を標準搭載したIoTシステム向けNaaSサービス「docomo business SIGN」の提供をスタートする。IoTデバイスと悪性サーバーとの通信を検知・遮断するほか、IoT向けモバイル回線や閉域接続サービス、データ可視化・分析ツールなど、IoTシステムの構築・運用に必要な機能も一括で提供する。

今年6月には、SIM内に通信以外の情報を格納できるアプレット領域に、IoT機器向けのセキュリティ標準規格「IoT SAFE」を実装し、IoT機器とクラウド間のセキュアな通信を行う実証に成功(参考記事)。こうした「IoTソリューションをワールドワイドに展開していく」ことで事業強化を図ると小島氏は説明した。

デジタルBPOに関しては、今年4月に顧客の業務プロセスを自動化・最適化する「業務BPOサービス」を提供開始。12月にはAIを活用したSaaS型コミュニケーションサービス「docomo business ANCAR」を展開予定(参考記事)で、AIを自社サービスに組み込むことにより、IT人材不足といった企業が抱える課題を解決していきたいとした。

また、法人向けモバイルプラン「ドコモBiz データ無制限」「ドコモBiz かけ放題」や、中堅・中小企業向け生成AIサービス「Stella AI for Biz」、NTTドコモビジネスの顧客向けローンサービス「BUSINESS LOAN」などにより、「法人のモバイルニーズへ対応し、中小企業のDX課題を解決することで、地域活性化へ貢献していきたい」と小島氏は意気込んだ。

NTTドコモビジネスの「重点4領域」

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