日本初の電波オークションは「同時時計方式」で実施へ 総務省の検討作業案が報告案

総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 電波有効利用委員会の価額競争の実施方法に関する検討作業班は2025年9月29日、26GHz帯の電波オークションの実施方法に関する報告案を公表した。

全国を割当区域とする「全国枠」と地域を割当区域とする「地域枠」をそれぞれ1枠ずつ設け、同時時計オークション方式を採用する。

入札参加者によっては、全国枠と地域枠、地域枠の各区域の間に代替性が生じる可能性があることから、すべての単位(全国枠と地域枠、地域枠の各区域)について同時開始・同時終了する。また、競り人(総務省)が提示する価額に対して、入札者が入札の有無を判断する「時計方式」を採用し、価額を段階的に引き上げながら入札を繰り返すことで適正な価格形成を促す。最低落札価額は、全国枠の場合で100MHz幅あたり10億円程度を基本として、さらに精査する。

日本初の電波オークションは「同時時計オークション」で実施へ

日本初の電波オークションは「同時時計オークション」で実施へ

26GHz帯の具体的な割当候補としては、25.25~25.4GHz帯(150MHz幅)、25.8~26.2GHz帯(400MHz幅)、26.8~27.0GHz帯(200MHz幅)の3つが示されている。地域枠は、新規・地域事業者の専用枠とし、全国携帯電話・BWA事業者の関連事業者が全国サービスの補完として利用することも制限する。

総務省では今回の報告案を踏まえて、オークションの実施指針の詳細を策定していく計画だ。

報告案で示されたオークションについての基本的な考え方

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