KDDIは2025年7月31日、PCやIoT機器などのデバイスに通信機能を組み込む「ConnectIN」の個人向けサービスとして、「ConnectIN povo」の提供を開始した。第一弾として、KDDIと協業する日本HPが、この仕組みを採用したモバイルPC3機種を自社オンラインストアで販売する。
HPのロゴを持つpovoのキャラクター
「ConnectIN povo」は、KDDIのオンライン専用ブランド「povo2.0」の通信サービスと、KDDIグループのワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)が提供する公衆Wi-Fi「ギガぞうWi-Fi」を組み合わせたもの。今回販売する対応PCには「HP eSIM Connect LITE by povo」が組み込まれており、ユーザーはPC本体の購入とpovoアカウントの登録を行うだけで、au回線の5G/4G LTE通信とWi2の公衆Wi-Fiが利用可能となる。
KDDIはこれまで、法人向けに「ConnectIN」を提供してきたが、ハイブリッドワークの拡大により個人事業主やクリエイター、フリーランスなど、モバイルPCに通信を求める個人利用のニーズが高まっていることを受け、新たに個人向け展開に乗り出した(参考記事:KDDIが通信組み込み型ビジネス「ConnectIN」始動、dynabookとVAIOの法人PCでスタート|BUSINESS NETWORK)。
ConnectIN povoに対応する各PCにはpovo2.0のデータ容量300GB(5年間)がバンドルされているが、データ追加機能(トッピング)も利用可能。ユーザーは利用シーンに応じて「データ使い放題(6時間/24時間)」や「30GB(30日間)」といったトッピングを自由に選択できる。これらは専用ポータルサイトまたはpovo2.0アプリから購入可能で、特定の場所での無料ギガ(容量)チャージ「povo Data Oasis」にも対応する。