日本HPがLTE通信モジュール搭載のビジネスタブレットを発表

日本ヒューレット・パッカードは2013年5月27日、LTE通信モジュールを搭載した法人向けWindows8タブレット新製品「HP ElitePad 900 LTE対応モデル」2機種4モデルを発表した。1.5GHz帯、2GHz帯のほか、800MHz帯にも対応する。

今回は、KDDIのLTE回線「au 4G LTE」対応の「HP ElitePad 900 for au」とNTTドコモのLTE回線「Xi(クロッシィ)」対応の「HP ElitePad 900 for DOCOMO」を用意し、それぞれWindows8モデルとWindows8 Proモデルの2モデルを順次販売する。

HP ElitePad 900 LTE搭載モデルの販売が開始される

今年のタブレット出荷台数を「600万台弱になるだろう」と取締役 副社長執行役員 プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括の岡隆史氏。「そのうち2~3割が企業で使うことを前提としたものになるだろう」と予測した。ビジネスでとことん使うためのタブレットを目指し、セキュリティ機能や集中管理機能の強化により、汎用的なコンシューマ向けタブレットと差別化した。昨秋に販売を開始した「HP ElitePad 900」の高い堅牢性に、LTE高速通信による外出先や移動中でのインターネット利用における機動性が加わり、ビジネスシーンにおいて、より快適なモバイル環境を提供する。

取締役 副社長執行役員 プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括の岡隆史氏

「HP ElitePad 900 for au」は6月中旬、「HP ElitePad 900 for DOCOMO」は6月下旬以降に販売開始。価格は、Windows8モデルは9万1350円、Windows8 Proモデルは11万1300円。

MDMサービスの提供も開始

物理的データの漏洩、汚染端末のイントラネット接続の防止などを理由に、PCの社外持ち出しを禁止する企業が多い。ビジネスで広く活用されるには、高いレベルでのセキュリティ管理が必要とされる。同社は、5月30日からセキュリティ機能の充実を図るMDM(モバイルデバイス管理)サービス「Computraceサービス」の提供も開始する。ソフトウェアの更新・追加状況、端末の持ち出し状況の管理など、複数台のタブレットの一括管理が可能になる。

また、「HP ElitePad 900」に搭載されていたNFCリーダーを使った本人認証が、ジャパンシステム「ARCACLAVIS」、ソリトンシステムズ「SmartOn」における動作検証を完了した。これにより、ICカード認証によるログイン制限、USBメモリおよびネットワーク接続の利用制限ができるようになった。

ビジネスシーンでの活用の幅を広げるオプション(周辺機器)も新たに登場する。キーボードとUSB2.0やSDカードスロットなどのインターフェイスを備えた「HP ElitePad キーボードジャケット」、本体を首から提げることで、工場などの現場での活用が期待できる「HP ElitePad ハンドル付き プロテクションケース」等を発表する。一度に10台のタブレットを収納、充電が可能な「HP マルチタブレット充電モジュール」は、企業内でのデバイス管理への貢献が期待できる。

HP ElitePad 900 for au

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