楽天グループは2025年5月14日、2025年度第1四半期(Q1)に関する決算説明会を開催した。今回の決算説明会では代表取締役会長兼社長最高執行役員の三木谷浩史氏、取締役副社長執行役員グループCFOの廣瀬研二氏、専務執行役員CAIDO(Chief AI & Data Officer)のティン・ツァイ氏の3者が説明にあたったが、各人のAIアバターが本人に代わりプレゼンテーションを行い、AIへの注力をアピールする形となった。
三木谷氏のAIアバターがプレゼンテーションを行った
Q1における楽天グループの連結売上収益は前年同期比9.6%増の5627億円で、Q1として過去最高となった。インターネットサービス、フィンテック、モバイルの全セグメントで売上が伸びた。連結Non-GAAP営業利益は同251億円増のマイナス305億円で、全セグメントで増益及び改善が見られたが、特にモバイルセグメントの損失が同143億円増のマイナス51.3億円と大幅に縮小した。
連結売上集収益 Q1過去最高売上
トランプ関税の影響については、過去にも様々な環境にさらされてきたが、その推移に左右されない成長を維持してきた経緯もあり、経済環境の影響は少ないとの見通しだ。
そのため、2025年度の収益目標としては、マクロ経済への不確実性には引き続き警戒が必要ではあるものの、現時点で変更はないという。当初の発表通り、今後も連結Non-GAAP営業利益の黒字拡大と楽天モバイルの通期EBITDA黒字化を目指していくとのことだ。