【アルデック・ジャパン】WAN刷新とiPhone 5で3つの課題を解決

半導体製造に欠かせないソフトウェアなどを販売するアルデック・ジャパン。2012年9月のオフィス移転に伴い、課題のあったWANを刷新した。これにより業務効率が向上しただけでなく、コストダウンにも成功。さらにはiPhone 5の導入で、社員間のコミュニケーションもいっそう活発になった。

35%のコストダウンを実現

こうした課題を抱えていたアルデック・ジャパンは、2012年9月のオフィス移転を機にネットワークを刷新。インターネット接続とIP電話サービスがバンドルされたKDDIの光ファイバーサービス「auひかり ビジネス」を採用することで、3つの課題を一気に解決できたという。

1つめの課題である回線速度は、従来の最大約8倍に向上し、AWS間の通信についてもストレスを感じることがなくなった。「一時期は米国本社とAWS間より、当社とAWS間の方が速くデータの送受信ができる時期もあった」と宮島氏は驚きを隠さない。米国本社などとのWeb会議もスムーズに行えているという。

Aldec Cloud
Aldec Cloudによるシミュレーション結果の確認画面。写真の通りiPhone5からもアクセスできる

VPNの課題も解消された。auひかり ビジネスでは、WAN側にグローバルIPアドレスを割り当てる方式としてPPPoE以外に「固定割り当て」も用意している。このためPPPoEのような繁雑な設定は必要なくなったという。

また、VPNの速度も向上したことから、世界各地のアルデック社員向けのグローバルな社内インフラの利用や海外拠点とのやりとりも効率よく行えるようになった。「以前よりも安定してVPNを利用できるようになった」(宮島氏)という。

通信コストの削減もできている。auひかり ビジネスを採用したことで、WAN回線の料金は従来より約35%下がった。

また、auひかり ビジネスと同一法人名義で申し込むとauスマートフォンの利用料金が1台あたり最大2年間1480円割引になる「スマートバリュー for Business」も採用し、社員にiPhone 5を配布。「固定とモバイルの両方をKDDIに統一したことで、社員間の通話料金も定額になり、より頻繁にコミュニケーションするようになった」(宮島氏)という。さらに、LTEに対応したiPhone 5のテザリング機能により、外出先でノートPCを利用する場合も業務システムに高速アクセスできるようになった。

請求書も電話の機器手配もまとめることでメリットが

オフィス移転に伴う一連の作業は、KDDIの子会社であるKDDIまとめてオフィスがワンストップで担当。電話関連の機器であるPBX(構内交換機)や机上のビジネスフォンも同社がまとめて納品し、複数の業者とやり取りする手間が省けた。「また、固定とモバイルの請求書を一本にまとめることができ、管理面でもメリットがあった」と宮島氏は笑みを見せる。

従来のソフトウェア/ハードウェア製品に加えて、クラウドサービスという新しいソリューションの提供も始めたアルデック・ジャパン。「半導体の製造企業に当社の製品とサービスをもっとよく知っていただき、ビジネスを大きくしていきたい」と宮島氏は語る。

十分なフリースペースがある新しいオフィス
十分なフリースペースがある新しいオフィス。スタッフ増加の準備はできている

新オフィスには、従業員が増えても問題ないように、十分なフリースペースがある。また、顧客を招いてレクチャーするトレーニングルームも完備した。事業拡大に向けてまい進するアルデック・ジャパンのビジネスに、新しいWANとiPhone 5が貢献している。

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