豪モースマイクロは2025年2月20日、Wi-Fiアライアンスの認証を取得したWi-Fi HaLowとWi-Fi 4の両規格に対応したルーター「HaLowLink 1」を発売したと発表した。発表によれば、この2つの規格について認証を取得したルーターは世界初だという。
HaLowLink 1には、同社製のWi-Fi HaLow対応SoC「MM6108」(参考記事)を搭載し、Wi-Fi HaLowによる長距離かつ低電力のワイヤレス通信を提供する。また、Mediatek製のMT7621AデュアルコアCPUとMT7603E 2×2 Wi-Fi 4ソリューションを採用しており、従来のWi-Fiデバイスともシームレスに連携できることを特徴とする。
通信速度は、Wi-Fi 4が最大300Mbps(40MHz帯域幅)、Wi-Fi HaLowが最大32Mbps(8MHz帯域幅)で、広範囲にわたる安定した接続を実現するとしている。
Wi-Fi HaLowと従来のWi-Fiネットワークの両方に対応することで、Wi-Fi HaLowネットワークの構築に加え、既存のWi-Fi 4およびイーサネット対応デバイスをWi-Fi HaLowネットワークに接続することも可能にしている。さらに、同機を2台使用しWi-Fi HaLowで接続すれば、Wi-Fiやイーサネットデバイスの通信範囲を拡張するエクステンダーとしても利用できる。ルーターのペアリングはボタンを押すだけで簡単に設定できるという。
開発者向けに提供し、日本国内向けにはマウザーのECサイトで取り扱う(商品ページ)。販売価格は1万6335円(税別)。