KDDIは2024年8月2日、2025年3月期 第1四半期(1Q)の決算説明会を開催した。
1Qの連結売上高は前年度比4.2%増の1兆3891億円、営業利益は同3.9%増の2770億円。通期予想進捗率はそれぞれ24.1%、25.0%と「通期予想に対して順調に進捗している」とKDDI 代表取締役 CEOの髙橋誠氏は語った。
連結業績ハイライト
通信ARPU収入は2023年度レベルまで回復
セグメント別に見ていくと、1Qの通信ARPU収入は前年度比0.8%増の3707億円で、2023年度(3707億円)レベルにまで回復した。その要因の1つとして髙橋氏はSub6の展開状況を挙げ、「高速5GのSub6基地局数は業界ナンバーワン。4Gからの転用エリアと比べると、通信速度が約3倍に向上している」と説明した。
通信ARPU収入とビジネスセグメントが成長
スマートフォンの稼働台数も2024年6月時点で3246万台と右肩上がりに推移。マルチブランドの解約率はやや上昇したものの、au解約率は低水準を維持している。
ARPUをブランド別に見ると、auが前年度比約3%増、UQ mobileが同約8%増だった。auでは使い放題プラン、UQ mobileでは中・大容量プランが好調だという。また、UQ mobileからauへの移行が増えているといい、昨年8月に提供開始したauの新料金プラン「auマネ活プラン」はすでに100万契約数を突破したとのこと。
ブランド別ARPUが伸長、UQ mobile→auへの移行も増加
auマネ活プランの加入者はauじぶん銀行の金利優遇を受けられることから、auじぶん銀行の預金残高は前年度比53.3%増の4.6兆円、貸出残高は同56.0%増の3.9兆円となった。