IBM 北氏「グローバル化に必要なスピードをUCが実現」 ~UCサミット2012レポート

世界有数のグローバル企業であるIBMは、グローバリゼーションにどう対応してきたのか。「私どもは組織形態を2回変えたが、その目的を一言でいうと“スピードの追求”にあった」。日本IBMの北好雄氏は自社の経験をもとに、グローバル時代を勝ち抜くためのポイントを語った。

グローバリゼーションの本質的な特徴とは何か。その歴史は15~16世紀の大航海時代にまで遡れるが、当時と現代で大きく違う点として日本IBMの北好雄氏が強調したのは「スピード」である。

「グローバリゼーションで何が起きているかというと、とにもかくにもスピードアップ。大航海時代には帆船でのんびり貿易していたのが、19世紀に入ると蒸気船、20世紀には飛行機が登場し、ヒトとモノの移動の著しいスピードアップが起きた」。一方、カネの移動スピードの飛躍的向上をもたらしたのは、電話や汎用コンピュータ、インターネットなどの情報通信技術の進化だ。現代ではカネは一瞬で世界中を駆け巡る。

これらの技術革新がグローバリゼーションを加速させてきた
これらの技術革新がグローバリゼーションを加速させてきた

このようにグローバリゼーションの歴史は、スピードアップの歴史と言い換えられ、しかも「スピードアップは今後も止まることがない」(北氏)。すでに企業や個人は「国家」の枠組みに収まりきらない“つながり”の中で活動しているが、この流れはさらに加速していくのである。

では、グローバリゼーションによって社会全体の“つながり”が加速度的に変化していくなか、企業はどのように経済活動を行っていけばいいのか――。その答えを見出すことこそ、まさに今、企業に求められていることになる。

日本IBM ソフトウエア事業 Lotus事業部 ICPコンサルティングITS 北 好雄氏
日本IBM ソフトウエア事業 Lotus事業部 ICPコンサルティングITS 北 好雄氏

「世界最適型」の組織へ

早くから世界展開してきたIBMの場合、この課題に「二度の倒産の危機」(北氏)という形で一足先に直面することになった。

最初の危機が起こったのは、メインフレームからPCへの移行という変革の最中。ガースナーCEOが主導したその後の復活劇はつとに有名だが、北氏によると 問題は「スピード」にあったという。「技術トレンドに乗り遅れたのもあるが、マーケットが変化していることは社内でも認識していた。ただ、我々自身がマーケットの変化の早さに付いていけなかった」

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