「セキュリティ専門家の9割がAIで業務効率化」 ISC2が日本人専門家対象に調査

生成AIをはじめとするAIはサイバーセキュリティをどう変えているのか。国際的な専門家団体・ISC2が日本のサイバーセキュリティ人材を対象に行った調査からは、AIがサイバーセキュリティにもたらす光と影の両面が浮き彫りになった。

CISSPなど国際的に権威あるセキュリティ資格を運営する国際組織のISC2は2024年5月21日、日本のサイバーセキュリティ人材を対象としたAIに関する調査「AI in Cyber 2024: Is the Cybersecurity Profession Ready?」の結果を公表。同日、記者会見を開き、ISC2のCEO クレア・ロッソ氏が説明を行った。

同調査は今年4月、海外勤務者を含む日本人の専門家106名に対して、AIが日本のサイバーセキュリティ業界に与えている影響を明らかにすることを目的に実施されたものだ。

ISC2のCEO クレア・ロッソ氏

ISC2 CEOのクレア・ロッソ氏

ロッソ氏は、グローバルでの調査結果(2023年12月実施)と比較しながら説明した。調査によれば、回答者の96%が現在または近い将来にAIが自身の仕事に大きな影響を及ぼすと考えているという。これはグローバルの88%を上回る。

また、59%の回答者がサイバーセキュリティ業務の一部がAIに取って代わられると考えており、この割合はグローバルの56%より若干高い。他方で、AIによって業務効率が向上するとの回答は90%に及んだ。グローバルでそう回答したのは82%に留まっており、日本の専門家はより楽観的に捉えていると見ることができる。

具体的なAIの活用法として回答が多かったのが、ネットワークトラフィック監視・マルウェア検出、ユーザーの行動パターン分析、繰り返し作業の自動化などだ。

90%の専門家がAIがセキュリティ業務を効率化させると回答

90%の専門家がAIがセキュリティ業務を効率化させると回答

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