「WiMAX200万契約達成が見えた」――UQがさらなる拡販施策を発表

UQコミュニケーションズは2012年1月30日、今後の事業戦略説明会「UQコミュニケーションサロン」を開催。野坂章雄社長が登壇し、(1)エリア、(2)デバイス、(3)プロモーションの3つのトピックスに分けて説明した。

UQコミュニケーションズ野坂章雄社長(右)と日本マイクロソフトの香山春明執行役常務。両社はロゴメッセージをキーワードに共同プロモーションを展開する(後述)

(1)については1月24日に全国実人口カバー1億人を達成したことを発表している。カバー率にすると全国79%、東名阪99%、政令指定都市95%であり、全国840市区町村にエリア展開済みだ。

同社は2011年11月に「WiMAXエリア全力宣言プロジェクト」を発表。その一環として12月26日に都営地下鉄三田線大手町駅構内およびトンネル内の一部のエリア化を実現していたが、今回、隣の神保町駅と大手町~神保町間のトンネルのエリア化も完了し、1月30日より利用可能となった。トンネル内は両駅のホームに設置した指向性アンテナでカバーしているが、「途中にカーブがあったり高低差があることで、少し切れてしまうエリアがある」という。これに対しては「今後、東京都とも相談し、真ん中にアンテナを設置するなどで対応したい」意向だ。なお、大手町の逆側の隣駅である日比谷は2月末までにエリア化を完了させる予定であり、12月末までにその他の都営三田線各駅、浅草線、新宿線、大江戸線の各駅でも利用できるようにする計画だ。

また、新たに横浜市営地下鉄のWiMAXエリア化を開始することを発表。2月末のグリーンライン・都筑ふれあいの丘駅を皮切りに、8月末までに全路線区間をエリア化する計画だ。さらに、「業界初」というエリア通知メールサービスを30日から開始した。ユーザーが配信を希望する(登録制)最大5都道府県のエリア拡大情報をメールで配信する。

横浜市営地下鉄のWiMAXエリア化計画

WiMAX+auエリア対応ハイブリッドルーター投入

(2)ではまず、WiMAXとauエリアに対応したハイブリッドルーター「Wi-Fi WALKER DATA08W」を2月下旬に発売する。すでにauからも発売されているが、UQ仕様にし、3GサービスもMVNOとして提供。WiMAXエリア外になるとau(3G)通信に自動的に切り換わる。月額基本料金は2年契約で5460円だが、新規契約時に「UQ Flatプラス」に加入すれば最大25カ月1050円/月を割り引く「UQ Flatプラス おトク割キャンペーン」が適用され、月額4410円となる。別途、ISP契約が必要であり、「au.NET」の場合、月額525円が必要だ。

「Wi-Fi WALKER DATA08W」の料金プラン

野坂社長は「エリアは充実してきたが、“まだまだ不安”という声にお応えし、都市部中心ユーザーはWiMAXオンリー、地方在住者や地方出張が多い方にはこのハイブリッドルーターを勧めていく」と説明。販路については「主に量販店のPCコーナーで売っていきたい」と語り、順次MVNO経由でも販売していく。

「Wi-Fi WALKER DATA08W」の外観

デバイス関連ではこのほか、1月24日に発表したNECアクセステクニカ製モバイルWiMAXルーター「AtermWM3600R」とホームWiMAXルーター「AtermWM3450RN」、台湾ASUSが近日発表する、別売りのモバイルキーボードドック利用でPCのようにも使えるWiMAX内蔵タブレット「EeePad TF101-WiMAX」や、パナソニックの「Let’s note SX1」、東芝の「dynabook R631」といったWiMAX内蔵PCを紹介。WiMAX機器の多様化で幅広いニーズに対応していく。

ASUSのWiMAX内蔵タブレット「EeePad TF101-WiMAX」の概要

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