SPECIAL TOPICトラフィックと電力消費の激増にどう対応するか? シスコの次世代チップ「Cisco Silicon One」が解決策に

インターネットトラフィックが爆発的な増加を続けるなか、従来のアーキテクチャでは遠からず限界がやってくる。シスコシステムズは、新たなアーキテクチャに基づく次世代チップ「Cisco Silicon One」で、この難問を解決する。

シスコシステムズ

(右から)シスコシステムズ 執行役員 クラウド・サービスプロバイダーアーキテクチャ事業担当 高橋敦氏、同 サービスプロバイダーアーキクチャ事業部 事業部長 小久保依美氏、同 SPルーティング事業部 プロダクトセールススペシャリストの秋山繁氏

SNSに動画閲覧、仕事の場ではWeb会議……。大容量データを当たり前のように扱う時代が到来した。その結果、インターネットトラフィックの増加トレンドはますます加速し、情報通信白書によると2030年のインターネットトラフィックは現在の30倍以上に上ると予想されている

これに伴い、データを処理するコンピューターやネットワーク機器にはさらなる負荷がかかり、消費電力も増大している。2030年にはIT関連機器の電力消費量は、現在の年間使用電力量の倍近くに達するとの予測もある。

データセンター全体でどう省電力を図るかが緊急の課題となっているが、従来の技術の延長線上では、この深刻な事態は打開できない。

そこでシスコシステムズ(以下、シスコ)は2019年に「Internet for the future」(未来のインターネット)という技術戦略を掲げ、データ量の爆発と消費電力量の増大という課題解決に取り組んできた。

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