ランニングコストは不要 Omadaで高コスパ管理
同施設では機器を潤沢に導入することにより、広く複雑なエリアでも快適なネットワークを実現しているが、そうなると気になるのがコストだ。機器費用に加え、管理ツールであるOmadaの利用料も必要そうだが、ティーピーリンクジャパン B2Bビジネスデベロップメント マネージャーの一ノ瀬泰治氏は、この疑問にこう答える。
「Omadaの利点は無料であることです。コントローラーを導入すれば利用できるため、ランニングコストはかかりません」
(左)ティーピーリンクジャパン B2Bビジネスデベロップメント マネージャー 一ノ瀬泰治氏、
ストラテジックセキュリティ 取締役社長 佐藤良太氏
クラウド型のネットワーク管理ツールは各ベンダーがしのぎを削っているが、月額費用を支払う価格体系が多い。一方、TP-Link Omadaはハードウェアコントローラーを導入すれば追加費用なしに管理ツールが利用できる。しかも、ソフトウェアコントローラーの利用も無料で、利用期間の定めもない。
「SIerとしても、コストをかけずに管理できます」と佐藤氏も口を揃える。TP-Linkのネットワーク機器は設計から生産までを自社で一貫する体制で低価格を実現しており、コストパフォーマンスへの評価は以前より高かった。そのうえ、「Omadaは余分な機能を搭載していないため、無料での提供ができています」と一ノ瀬氏。と言っても、AIによるネットワーク最適化や干渉制御、ファイアウォール等のセキュリティ機能、24時間365日の自動障害検知など、その機能は必要十分と言えるだろう。機能改善やアップデートの早さ、日本語化されたインターフェースもOmadaの長所だ。
同施設ではネットワークの運用をSIerであるストラテジックセキュリティが行うため、施設側担当者がOmadaの画面を見る機会は基本的にないという。障害発生時には佐藤氏らが対応することになるが、「Omadaはすべての状況を画面上で把握できるので、問題の切り分けが簡単です」と太鼓判を押す。
佐藤氏によれば、ストラテジックセキュリティではOmada導入によりオンサイト対応がほとんどなくなったという。画面を見ながら施設担当者にケーブルの抜き差しなどの作業を依頼すればいいので、従来は翌日対応だった障害でも即日解決できる。こうしたことは、静岡県三島市に拠点を置く同社の営業範囲を広げることにもつながっている。
また佐藤氏は、TP-Linkのレスポンスの早さも評価している。小さな疑問でも即対応するフットワークの軽さはグローバルメーカーであることを感じさせない。さらに一ノ瀬氏は、国内顧客の要望に応じたローカライズにも強みを持つと自負する。代表的な例が、JIS規格に準拠したマンション向けのコンセント埋め込み型Wi-Fi 6対応AP「EAP615-WE」だ。日本の住宅事情に合わせて開発し好評を得ているというが、これを可能にしているのもTP-Linkの一貫生産体制だ。
TP-Linkのアクセスポイント。左から、天井取り付け型「EAP670」、屋内外対応「EAP650-Outdoor」、壁面取り付け型「EAP615-Wall」、コンセント埋め込み型「EAP615-WE」
“安くて丁寧”なOmadaのユースケースは広がっていく。
<お問い合わせ先>
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