IPカメラの次のトレンドは? “生みの親”アクシスコミュニケーションズに聞いた

ネットワークカメラ(IPカメラ)市場の注目トレンドといえば、AI機能の搭載だ。映像の活用領域を広げるため、アプリベンダー連携が加速している。IPカメラの“生みの親”に、市場展望を聞いた。

アクシスコミュニケーションズの共同創設者であるマーティン・グレン氏(左)。現在は親会社であるAxis Communications AB 取締役を務める。右はカントリーディレクターの寺田大輔氏

アクシスコミュニケーションズの共同創設者であるマーティン・グレン氏(左)。現在は親会社であるAxis Communications AB 取締役を務める。右はカントリーディレクターの寺田大輔氏

――1996年にアクシスコミュニケーションズが世界初のIPカメラを発売してから30年近くが経ち、その用途は格段に広がっています。共同創業者のグレンさんは当時、現在のような使われ方を想像していましたか。

グレン 最初に開発した時には考えもしなかった広がりを見せるということは、どんな製品にもあり得ます。しかし、その全てをカメラメーカーが担うのは難しいことです。当社の場合は、カメラ映像を活用するアプリケーションを開発するパートナーの力がユースケースを広げる原動力になりました。

アクシスコミュニケーションズは、1996年に世界初のIPカメラを開発した。日本法人のオフィスには、現在も稼働する初号機「AXIS NetEye 200」(右端)が置かれている。PTZカメラ(中央)を初めて開発・販売したのも同社だ

アクシスコミュニケーションズは、1996年に世界初のIPカメラを開発した。日本法人のオフィスには、現在も稼働する初号機「AXIS NetEye 200」(右端)が置かれている。PTZカメラ(中央)を初めて開発・販売したのも同社だ

――アクシスコミュニケーションズでは、多くのパートナーを呼び込むために、どんな仕掛けをしてきたのですか。

寺田 アプリ開発基盤である「AXIS Camera Application Platform(ACAP)」の提供です。ソフトウェア会社に対して我々のアーキテクチャをすべて開示しており、パートナーはデベロッパーキットを活用して、使いたい機能を開発できます。日本にも多くの開発者がいます。

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