「サイバーセキュリティに“人的防御”は必要不可欠」 米KnowBe4が日本事業拡大へ

セキュリティ意識向上トレーニングを提供する米KnowBe4(ノウビーフォー)は、サイバーセキュリティに「人的防御層」を組み込む重要性を訴えるが、日本での認知度は低い。日本語コンテンツの拡充などを通して、日本における人的防御層の拡大を図るという。

KnowBe4(ノウビーフォー)は2023年9月19日、2024年度の事業戦略を説明する記者会見を開催した。

同社は、セキュリティ意識向上トレーニングとフィッシング攻撃のシミュレーションを組み合わせた統合型プラットフォームのプロバイダーで、模擬フィッシング・ランディングページ演習テンプレートを2万3000種類以上用意。また、日々巧妙化するサイバー攻撃へ対応するための1459種類のセキュリティ教育・トレーニングコンテンツを提供している。

「各企業はIT設備のセキュリティを高めているが、それ以前に人の隙をついた攻撃が多いということを認識する必要がある」。米KnowBe4 国際セールス部門統括エグゼクティブバイスプレジデントのトニー・ジェニングス氏はこう説明した。

米KnowBe4 国際セールス部門統括エグゼクティブバイスプレジデント トニー・ジェニングス氏

米KnowBe4 国際セールス部門統括エグゼクティブバイスプレジデント トニー・ジェニングス氏

KnowBe4の調査によると、日本企業のサイバーセキュリティ対策への投資額は年々増えているが、サイバー犯罪被害も増加の一途を辿っている。

サイバーセキュリティ対策に多額の投資を投じているにもかかわらず、サイバー犯罪被害は増加の一途を辿っている

サイバーセキュリティ対策に多額の投資を投じているにもかかわらず、サイバー犯罪被害は増加の一途を辿っている

また、74%のデータ漏洩が、ソーシャルエンジニアリング攻撃などの“人的要因”に起因しているにもかかわらず、ITセキュリティ対策の支出額のうち、人的防御への支出はわずか3%であることも明らかになった。

74%のデータ漏洩・侵害がソーシャルエンジニアリング攻撃や過失、誤用などの人的要因に起因しているにもかかわらず、人的防御への支出は3%未満

74%のデータ漏洩・侵害がソーシャルエンジニアリング攻撃や過失、
誤用などの人的要因に起因しているにもかかわらず、人的防御への支出は3%未満

「『人的防御層』をサイバーセキュリティに必要不可欠なレイヤーと位置付けることが重要だ」とジェニングス氏は訴えた。

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