ソフトバンクの生成AI開発が本格始動 宮川社長「国産生成AIの絶好のポジションにいる」

ソフトバンクの宮川社長が生成AIへの取り組みについて説明した。生成AI開発の子会社「SB Intuitions」が本格稼働した。

ソフトバンクの宮川潤一社長は、2023年8月4日に開いた2024年3月期第1四半期決算説明会の中で、独自の大規模言語モデル(LLM)の開発を行う子会社「SB Intuitions株式会社」が8月1日から本格稼働したと明かした。「グループ内にいる生成AI開発の経験がある技術者が集結し、一気に開発を進める」という。

PCやスマホ、クラウドと比較しても、「桁違いに重要なテクノロジーだと考えている」と生成AIの重要性をあらためて強調した宮川氏。そのうえで国産の生成AIを開発する意義について、「より日本の商習慣や文化に合ったものにできる。難しい行政手続きや、医療に関する日本語独特の表現にも対応できる」と説明した。

SB Intuitionsの概要

SB Intuitionsの概要

国産生成AIの開発には様々な企業が挑むが、ソフトバンクは「国産生成AIの開発において絶好のポジションにいる」ともアピールした。

その理由の1つめは、約200億円を投じて構築中である「国内最大規模の計算基盤」だ。このAIデータセンターに採用するNVIDIA DGX SuperPODの入荷と組立はすでに始まっており、9月末くらいに完了予定だという。

2つめに挙げたのは、豊富な技術者。前述の通り、SB Intuitionsに集結させた。

3つめの強みは顧客接点で、LINE、Yahoo! Japan、PayPayと「全国民のほとんどにリーチできているサービスがあり、開発した生成AIをすぐ多くのユーザーに提供できる」と宮川氏は語った。

独自生成AIの提供開始時期については、「来年いっぱいは学習期間と考えているので、その後になる」とした。

グループの強固な顧客基盤を活かしていく

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