ソフトバンクの「プライベート5G」を徹底解説 共有型と専有型の違いは?

ソフトバンクが国内初となる「プライベート5G」の提供をスタートしている。パブリック5Gの設備や電波を利用する「共有型」と、個別に5G環境を構築する「専有型」の2種類を用意。用途や予算に応じて選択することができる。

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Photo:yaom / iStock

ソフトバンクは3月29日、法人向けに「プライベート5G」を提供開始した。

プライベート5Gとは、通信事業者の周波数を使った個別にカスタマイズされた5Gネットワークのことだ。企業や自治体が自らの建物や敷地内に専用の5G 環境を構築するローカル5Gと、通信事業者が全国に展開するパブリック5Gの中間に位置付けられる。

海外では、米国や中国、欧州などでプライベート5Gの活用が進んでいるが、日本ではこれまでローカル5Gがその役割を果たしてきた。

そうしたなか、「企業や自治体のニーズが多様化しており、通信事業者としてもそれぞれのニーズに対応可能なネットワークを提供することが必要と考えた」とソフトバンク 法人プロダクト&事業戦略本部 5Gサービスプロダクト部 部長の上村勇貴氏はプライベート5Gの提供を始めた理由を説明する。

(左から)ソフトバンク 法人プロダクト&事業戦略本部 5Gサービスプロダクト部 部長 上村勇貴氏、プロダクト1課 課長 千田健太氏

(左から)ソフトバンク 法人プロダクト&事業戦略本部 5Gサービスプロダクト部
部長 上村勇貴氏、プロダクト1課 課長 千田健太氏

同社は2020年の法人事業説明会でプライベート5Gの構想を発表、2022年度内のサービス開始を予告していた。この間、2年余り。「どのようなユースケースがあり、それにはどういうビジネスモデルが適しているのか入念に検討した」結果、たどり着いたのが「共有型」と「専有型」という2種類のサービス形態だったという。

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