富士通は2011年7月21日、NTTドコモから夏モデルとして発売されるAndroidスマートフォン「F-12C」の説明会を開催した。富士通執行役員副社長の佐相秀幸氏は「日本の洗練や高機能、品質を作り込み、グローバルにも展開していきたい」と海外展開に意欲を見せた。
(左から)富士通モバイルフォン事業本部本部長の高田克美氏、執行役員副社長の佐相秀幸氏、グローブ・トロッター日本支社長の田窪寿保氏、グローブ・トロッター・クリエイティブ ディレクターのギャリー・ボット氏 |
続いてモバイルフォン事業部本部長の高田克美氏が登壇し、商品紹介を行った。「スマートフォンはユーザーの裾野が拡大するとともに、多様なニーズに対応した製品展開が必要になっている」(高田氏)。富士通が行った調査では、携帯電話からスマートフォンにまだ移行していないユーザーは「操作が難しそう」「サイズが大きい」といった不安を抱えている。また、すでにスマートフォンを利用しているユーザーからは「文字入力がしづらい」「タッチの反応が悪い」といった不満が聞かれたという。
こうした要望を基に、F-12Cは「スマートフォン初心者でも使える」「基本機能の使いやすさを追求する」をコンセプトに、「幅広いユーザーに満足していただけるスマートフォンを」目指した仕上がりを特徴とする。
デザイン面では、フロントキーやサイドキー、ストラップホールなど細部に至るまで使いやすさに配慮している。カラーバリエーションはブラックとローズゴールドの2色で、このうちブラックは、100年以上の歴史を持つトラベルケースブランド「GLOBE-TOROTTER(グローブ・トロッター)」の素材「ヴァルカン・ファイバー」の手触りにこだわったという。
トラベルケース「グローブ・トロッター」とコラボレーションした「F-12C」 |
機能面でも、明るい場所でも暗い場所でも見やすい液晶、年齢や周囲の環境に合わせて相手の声を自動調整する機能、指のひっかかりを低減したタッチパネル操作など、富士通のセンシング技術をベースに「見やすさ」「聞きやすさ」「使いやすさ」にこだわっている。文字入力についても、音声入力に対応したほか、キーパッドをなぞると文字種を切り替えることなくそのまま手書き入力も可能。
なお、ヴァルカン・ファイバーを使用したリアカバーを同梱した特別モデル「Classic Orange」を今年10~11月に発売する。全国5000台限定で、ドコモオンラインショップから購入できる。
5000台限定のスペシャルモデルも用意 |