ソフトバンク宮内副社長「Google Appsを全社導入した理由」~ Google Enterprise Dayレポート(2)

7月20日に行われた「Google Enterprise Day」には、ソフトバンクグループ通信3社の宮内謙副社長も登場した。宮内氏は「ソフトバンクはスピードでは誰にも負けないと思ってきたが、もっとスピードを上げられる」などと、全社2万6000人にGoogle Appsを導入した理由を語った。

「仕事が“リアルタイム”になると、生産性ははるかに上がってくる」

Google Apps移行による効果として挙げられたのは、まずメールの効率化だ。以前はメールボックスの容量が小さく、常にいっぱいの状態だったため、メールを削除してからでないとメールを送信できないといった状況だったという。それが25GBのメールボックス容量を持つGmailへの移行で抜本的に改善された。また、瞬時にメール検索が行える点も社員からは非常に評判がいいという。

業務のやり方自体にも変化が出ているそうだ。例えば、各担当者にメールでファイルを送り、必要項目を記入してもらってから、まとめて集計する、といったタイプの仕事はよくある。ソフトバンクでも以前はこのように仕事を進めていたが、Googleドキュメント上の1つのファイルを皆がそれぞれ入力するようになって、ある部署では集計作業に従来6時間かかっていたのが30分に短縮できたという。

さらに宮内氏は社内ゴルフコンペにGoogle Appsを活用したことも紹介した。リアルタイムにプレイ中の写真やスコアの途中経過を共有することで「一緒にコースを回る4人だけでゴルフをやっているのではなく、遠くにいる仲間の状況もリアルタイムに共有できた」と語ったうえで、「仕事の中に“リアルタイム”が入ってくると、生産性ははるかに上がってくる」と指摘。Google Appsの本質的な価値の1つは、いつでもどこでもリアルタイムに情報共有・共同作業が行える点にあると強調した。

社内ゴルフコンペでもGoogle Appsを活用
社内ゴルフコンペでもGoogle Appsを活用

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