日本情報通信が資料と動画を同時配信するクラウドサービスを提供――台湾企業と協業し2億円規模の売上目指す

日本情報通信(NI+C)は2011年6月20日、台湾のGridow(グリドー)社と提携し、同社のプレゼンテーション動画配信クラウドサービス「Gridow サービス」を7月1日から企業向けに提供することを発表した。

代表取締役社長の野村雅行氏 取締役ネットワーク&サービスマネジメント事業部長の寺田紀之氏

Gridowは、社内研修や講演のリアルタイム配信、製品やサービス紹介などのプレゼンテーション動画コンテンツの作成・配信がWebブラウザ上で可能なクラウドサービス。PowerPointやPDFなどの資料と説明動画を自動的に同期して配信できる点が大きな特徴で、従来は資料に手動で同期させる編集作業が必要だった。作成したコンテンツは、PCのみならず、タブレット端末(当初はAndroid端末に対応。iPadは10月から対応予定)やスマートフォンでいつでも、どこでも見ることができる。

「Gridow」の概要と機能 (クリックで拡大)

野村雅行社長は「紙ベースのカタログを電子媒体かつ動画を有効に使ったものにできたり、社内の研修教材も簡単に作れるようになるので、費用の効率化、業務の効率化が積極的に図れる」と効果を語った。また、寺田紀之取締役は機能面の特徴として、「資料の見たい部分から動画を簡単に再生できる『サムネイルインデックス』が有効」と説明した。さらにGridow社のChao-Ming Cho CEOは「技術に詳しくない人でも、簡単にコンテンツを作成できる」とアピールした。

iPadを用いて説明するGridow社のChao-Ming Cho CEO

サービスは、コンテンツ管理機能を充実させた「Gridow Enterprise」と、簡易版の「Gridow.com-Professional」の2種類がある。価格は、Gridow Enterpriseは、年間350万円~で、この場合は200時間分の動画が記録できる。Gridow.com-Professionalは、同約2万7000円(為替レートにより変動)で、5時間分の動画が記録可能だ。

2種類のサービスメニューの概要 (クリックで拡大)

今年はまず、Gridow社のサービスを再販する形だが、来年からはNI+Cのクラウド基盤を利用するサービスや、企業内にアプライアンスを設置する完全クローズドなソリューションも展開する予定という。これにより、今年度は2000万円の売上を見込み、2年以内に2億円規模の売上を目指す。

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