宇宙飛行士の向井千秋氏が登場、KDDIと理科大の月に向けた挑戦

KDDIが開催したオンラインイベント「KDDI SUMMIT 2023」において、2月22日に行われた講演「Opening a new space age, together 衛星通信の進化、月探査に向けたあくなき挑戦」では、宇宙飛行士で現在は東京理科大学の特任副学長を務める向井千秋氏がゲストとして登場。KDDIと東京理科大学の宇宙領域への取り組みが紹介された。

日増しに熱を帯び、活気が増えている宇宙産業。盛り上がりの背景には技術革新がある。

例えば、KDDIがパートナーとなり国内でも2022年に提供が始まった、SpaceX社の「Starlink」は低軌道衛星を利用したサービスだ。(参考:「スマホの衛星通信元年だ」KDDIがStarlinkを法人向けに全国で提供)。今までの衛星通信は地上から約3万6000kmもの高さにある静止軌道衛星との通信が主流だった。それに対し、スターリンクは550kmの低軌道に打ち上げ、地上からの距離を約65分の1にすることで、大幅な低遅延と高速伝送を実現した

「実は非静止衛星を使ったコンステレーション構想というのは90年代頃にもあったが、ほとんどがビジネス的にうまくいかずに破綻してしまった」とKDDI 技術統括本部 グローバル技術・運用本部 副本部長の河合宣行氏は話した。

KDDI 技術統括本部 グローバル技術・運用本部 副本部長の河合宣行氏

KDDI 技術統括本部 グローバル技術・運用本部 副本部長の河合宣行氏

それが現在、可能になった理由は技術革新が起きたためだという。「衛星の打ち上げコストと製造コストの低廉化、これに尽きる。昔のスペースシャトルは27トンを約15億ドル、1キロあたり5万4000ドルで打ち上げていたが、SpaceXは1キロ当たり2940ドルで、約20分の1だ」と川合氏は説明した。

打ち上げコスト

小型衛星を製造・打ち上げる際のコストの推移

「宇宙に向けての取り組みは全世界でますます熱を帯びており、通信がより広い宇宙空間や月を繋ぐことが必ず必要になってくると確信している」と川合氏は述べた。

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