ノキア、NTTドコモ、NTTの3社は2023年2月15日、6Gに関する2つの技術開発に成功したと発表した。
1つめは、AIと機械学習の無線インターフェースへの実装だ。送信機に搭載されたAIベースの機械学習の波形と、ディープラーニングを用いた受信機を組み合わせることで、様々なシナリオで効率的にデータを送信できる機械学習された無線インターフェースを設計・実装することに成功。その結果、信号のオーバーヘッドが大幅に削減され、スループットが最大30%向上したという。
また、AIネイティブの無線インターフェースにより、アプリケーション、デバイス、ユーザーが要求する接続タイプに柔軟に対応できる6Gを実現可能になるとのこと。例えば、工場内ネットワークを産業用センサー用に一度に最適化したり、ロボットシステムやビデオ監視用に再構成したりすることができるという。
2つめは、サブテラヘルツ帯(100GHz以上)を使ったネットワーク容量の向上だ。144GHzのキャリア周波数と単一の256QAMストリーミングで25Gbpsの通信接続を実証した。
サブテラヘルツ帯は、6Gで新たに利用される見込みの帯域。サブテラヘルツ帯の利用により、通信容量を全体的に向上させるだけでなく、数ギガビットの平均通信速度を必要とする将来のユースケースに対応可能になるとしている。