IIJは2月1日、IoTシステムに必要な機能をワンストップで提供する「IIJ IoTサービス」において、コネクティビティ機能を拡充し、IoTデバイスとIoTプラットフォームをインターネットVPNでセキュアに接続できる「VPNアクセス」を同日より提供開始すると発表した。
これまでの同サービスでは、送信されるデータ、IoTデバイスおよびデバイスに接続する設備へのインターネットからの脅威を防ぐため、IIJの閉域網を用いたコネクティビティ機能を提供していた。しかし、企業が自社で保有する回線や、海外の現地回線を利用したいというニーズが高まっていた。これを受け、インターネット経由でセキュアにIoTプラットフォームに接続できる機能を追加した(参考記事:IIJが産業IoTの新ソリューション、デバイスから可視化アプリまでワンパッケージで提供)。
VPNアクセスの利用イメージ
このVPNアクセス機能では、専用コントロールパネルを通じVPNアクセスの接続プロファイルを作成する。その認証情報に基づき、IoTデバイスはリモートアクセスVPNでIoTプラットフォームに接続し、各種機能を利用できるようになる。接続プロファイルはデバイスごとに作成や削除ができ、IoTデバイスごとにコネクティビティを管理することが可能。
これにより、回線の種別を問わずIIJ IoTサービスの各種機能が利用できるようになる。海外に設置したIoTデバイスを日本から遠隔で管理することもできるという。また、軽量かつ設定が容易なVPNソフトウェア「WireGuard」と、WindowsPCに標準搭載されている「L2TP/IPsec」の2つの接続方式に対応しており、安全な暗号化通信が可能とのこと。
IIJでは、工場設備へのリモートアクセス、モバイルとWi-Fiを併用したデバイス一括管理などのユースケースを想定している。
初期費用は無料、月額費用は1デバイスにつき200円。ただし、1デバイスは無償で利用可能。