実際に使い始めると手離せない「IM・プレゼンス」
――ここまでWeb会議と電話の話題が中心でしたが、Lyncの基本機能であるIM・プレゼンスに関してはどうですか。
牧野 IM・プレゼンス関連の新機能で一番大きいと思うのは、ロケーション機能ですね。これは相手の現在地が自動で表示される機能です。例えば、連絡を取りたい相手が今、自分と同じ東京オフィスにいるのか、それとも出張先の大阪オフィスにいるのかが分かれば、全然違いますよね。Lyncでは拠点やフロアのどのあたりにいるかまで分かるようにできますから、フリーアドレスオフィスにも有効です。実は同様の機能を日本ユニシスは独自開発の拡張アドオンとしてLCS/OCS向けに提供していましたが、そのときもユーザー企業からは非常に高い評価を得ていました。
また、細かい話かもしれませんが、連絡先リストに顔写真が表示できるようになったのもいいですね。やはり大企業の場合、同姓同名の人が多くいますから便利です。
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| Lync 2010のインターフェース。ロケーション、顔写真のほか、コメント（つぶやき）などの機能も新たに加わっている |
――ところで、日本ユニシスがユーザー企業にLyncを提案する際は、どういった点を強く訴求しているのですか。
牧野 切り口としては、Web会議と電話の2つです。
――IM・プレゼンスは切り口にならないのですか。
牧野 残念ながらIM・プレゼンスは、言葉で説明するだけでは、理解してもらうのが難しいのです。OCSを導入されている企業を見ても、最初からIM・プレゼンスの価値に気付かれていたユーザー企業は少数です。多くは実際に使ってみてから、その価値に気付かれます。ただ逆にIM・プレゼンスについては、一度使い出すと「これは大変便利」と皆さん手離せなくなるんですよ。例えば、ある日本のOCS導入企業では、IM・プレゼンスの活用により、顕著な部門では従業員の生産性が約30％向上したそうですが、こうした効果はすべてのOCS/Lync導入企業が実感していると思います。
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