OKI、外出先から安全に社内システムが使えるスマートフォン用新サービスを提供

OKIネットワークインテグレーションは2011年1月19日、スマートフォンからVPN経由で社内業務システムにアクセスできるASPサービス「スマートフォン@PTOP」を発表した。2月1日から提供を開始する。

「スマートフォン@PTOP」は、スマートフォンから社内LANまでのVPN接続と、端末紛失時のロック・初期化を基本機能として提供。これに加えて、オプションメニューとしてメールサービス、PBXと連携した内線電話サービス等を用意しており、必要なものを選択して利用できる。価格は、初期費用(専用VPN装置の導入等)、月額費用(端末ごとに課金)ともにオープン価格となっている。

図表:「スマートフォン@PTOP」の構成イメージ(出典:OKI)

「個人持ちのスマートフォン」からも利用可能

サービスの特徴は、スマートフォンの業務利用において必須となるセキュリティ対策をサービス型で初期費用を抑えて導入できる点。それから、業務アプリを利用するだけでなく、企業内電話システム(OKI製のPBX)の内線端末としてもスマートフォンを活用できることだ。

通常、社外で業務を遂行するために、ノートPCとデータ通信カード、携帯電話と複数のデバイスを持ち歩くケースも少なくない。OKIネットワークインテグレーション・ビジネス開発本部の辻秀幸本部長は、スマートフォン@PTOPの効果について「重たいノートPCを持たなくても、スマートフォン1台でメール、電話、業務アプリと社内システムがすべて使えるようになる」と話す。

もう1つ、「会社支給の端末だけでなく個人のスマートフォンを仕事に使う際にも利用できるのも大きな利点」と語るのは、マーケティング・プランナーの田籠勇一氏だ。端末1台ごとの月額料金を負担するだけで、個人持ちのスマートフォンからでも社内システムにVPN経由でアクセスでき、紛失時の対策も行える。大量のスマートフォンを購入し、リモートアクセスや社内システムと連携する環境を構築しようとすれば莫大なコストがかかるが、「個人持ちの端末を社内システムと融合して使えるので、スマートフォン活用の敷居は大きく下がる」(同氏)。

サービス開始当初は、前述の通り、(1)VPN接続サービス、(2)セキュリティサービス(紛失対策)、(3)内線電話サービス、(4)IMAPメールサービスの4サービスを提供する。さらにその後、ファイル閲覧(社内のファイルサーバー内のデータ閲覧)、個人ポータル(下画像)などの追加サービスの提供も予定している。

追加提供を予定しているポータル画面の参考画像。他の社員のプレゼンスの確認、内線電話の発信、メールや業務システムへのアクセスなどが同画面から簡単に行えるようになる

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