北アルプス登山道にIoT通信インフラを、フォレストシーらがLPWAのテストに成功

フォレストシーは2021年8月4日、北陸電力、富山大学、五十嶋商事などの北アルプスの山小屋と共同で薬師岳周辺にてLPWAを活用したIoT通信テストに成功したと発表した。

これは2021年6月から開始した北アルプスIoT通信インフラ構築実証試験の第一段階で、6月28日及び7月5日に北陸電力が有する有峰ダムにLPWAを活用した通信インフラ機器の親機・中継機を設置。その後7月16日~18日に山小屋3箇所(太郎平小屋、薬師沢小屋、薬師岳山荘)に中継機を増設し、通信端末を使った登山道での広域通信テストに成功したもの。

北アルプス

インフラ設置状況(8月3日現在)

実験では、独自の遠距離無線規格「GEO-WAVE」を用いた「GeoChat(ジオチャット)」を使い、検証エリアの主要登山道にて位置情報を中継機・親機経由でクラウドにアップロードすることを試み、ほぼ不感地帯なく通信可能であるという結果が得られたという。
北アルプスLPWA2
通信テスト結果。青ピンが上り通信ができた地点

今後は、8月上旬に更に3箇所の山小屋(スゴ乗越小屋、高天原山荘、雲ノ平山荘)に中継機を増設し、親機を含む計8つの通信基地局にて通信エリアを拡充。登山者の安全確保や山小屋同士の連絡等、実際の利用に向けての通信テストを行う。さらに、富山県だけでなく長野県に位置する山小屋とも連携し、県境を越えて山岳地帯を繋ぐ広域のIoT通信インフラの構築を提案していくという。

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