LIXILとソフトバンクは2019年1月30日、IoT技術を用いたパブリックトイレのデータ活用に関する実証実験を「福岡 ヤフオク!ドーム」で行うと発表した。

LIXILは、2年前から自社のオフィスビルのトイレに各種センサーを設置し、パブリックトイレIoTにおける技術開発と運用のノウハウを構築してきた。今回の実証実験ではその技術およびノウハウと、ソフトバンクが保有する人流データなどを組み合わせて分析。スマートビルにおける新しい顧客価値、サービス、新規事業の創出を目指す。

共同実証実験場所の「福岡 ヤフオク!ドーム」とトイレイメージ

例えば、大便器・小便器・電気温水器・自動水石けん器などの稼働データや、トイレットペーパーや水石けんなどの消耗品の残量データ、そして施設内の人流データを組み合わせる。これにより、「効果的な清掃方法についての施策立案」「故障検知・予測による水回り機器の最適な保守」「施設リニューアル時の最適な器具数算定や配置」などを目指すとしている。また、トイレ混雑の解決などについても検討する。

実証実験は2月1日から来年1年31日まで実施する予定。

共同実証実験のイメージ