SPECIAL TOPIC働き方改革を中小・中堅企業へ!――テレワークに必要なモバイルNW、PC、セキュリティ設定をオールインワンで提供するNTT Comの新パッケージ

連日のように「働き方改革」や「テレワーク」といったキーワードを目にするようになったが、多くの中堅・中小企業にとっては遠い話と思われがちだ。NTT Comでは、セキュリティ設定を施したPCと回線をセットにして届けるパッケージを提供し、その状況を変えようとしている。

最近、連日のように目にするようになったキーワードが「働き方改革」や「テレワーク」だ。従業員にとって働きやすい環境を整えて効率アップにつなげるほか、災害発生時のBCP対策として、はたまた2020年の東京オリンピック開催時の通勤混雑緩和のため……と、さまざまな背景から、新しい働き方に対するニーズが高まっている。

が、これを当たり前のトレンドととらえて実践できているのは、IT部門やパートナー企業によるしっかりした支援が得られる一部の大手企業や先進的な企業に限られた話かもしれない。いまだに「1人情シス」「兼任情シス」が汗をかきながら社内のさまざまな要望に対応している中堅・中小企業は少なくないが、そんな環境では「新しい働き方」は遠い夢のような話かもしれない。

確かに中堅・中小企業でも、Office 365やG Suiteといったクラウドサービスやスマートフォンの利用が広がっているのは事実だ。メールの読み書きやスケジュールの確認程度ならば、自宅や外出先から行える環境は整っている。

が、「社内にいるときとまったく同じように業務を進めたい」となると話はまるで変わる。特に大きな課題はセキュリティだ。「セキュリティ対策は重要。何かしなければいけないことは分かっているが、何から始めればいいか分からない」――そんな声は少なくない。

テレワークに必要なセキュリティ設定を済ませた状態でPCを提供こうした悩みを抱える企業に向け、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)では2019年2月に「テレワーク・スタートパック」を発表した。SIMカードを搭載したフルサイズのノートPC「NEC VersaPro Ultra Lite タイプVB」に、法人利用に特化した帯域設計が行われているモバイルインターネット接続サービス「OCNモバイルONE for Business」を組み合わせ、端末の初期設定はもちろん、セキュリティ設定まで全て行った状態で提供するパッケージソリューションだ。

特徴の1つは、必要な設定をNTT Com側で全て済ませた状態で端末を提供することだ。PCというものは、手元に届いたからといってすぐに利用できるものではない。OSのインストールや初期設定に加え、ネットワーク接続、さらにはセキュリティに関する設定まで一通り済ませるには、2時間は見ておく必要がある。その点、テレワーク・スタートパックでは必要なキッティングや設定が済んだ状態で端末が提供されるため、「届いたら10分程度ですぐに利用できる。あとはアカウント名を自分のものに変更し、生体認証のための指紋情報を登録するだけだ」と、NTTコミュニケーションズ ネットワークサービス部 オープンネットワークサービス部門 主査の貝沼斉氏は説明する。

NTTコミュニケーションズ ネットワークサービス部 オープンネットワークサービス部門 主査 貝沼斉氏
NTTコミュニケーションズ
ネットワークサービス部
オープンネットワークサービス部門
主査 貝沼斉氏

中でも大きなポイントは、必要十分なセキュリティ設定が完了した状態で提供されることだ。セキュリティ担当者も含め十分な体制を整えている大手企業ならば、自社の業務に合わせたセキュリティポリシーを策定し、実装することもできるだろう。が、多くの場合、IT部門にセキュリティに関する十分な専門知識がなく、何をどこまですればいいか分からない。

そこでテレワーク・スタートパックでは、情報処理推進機構(IPA)がまとめた「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」(https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/sme/guideline/index.html)に記された「情報セキュリティ5か条」を具体的な設定に落とし込んだ形で手元に届ける。Windowsアップデートの有効化によってOSやソフトウェアを最新の状態に保ち、「Windows Defender」を活用してウイルス対策を実現する。また、生体認証も利用できる状態にすることで、パスワード以上に強固な認証を実現する。これらはいずれも「NTT Comの知見やノウハウを反映した設定だ」と貝沼氏はいう。もし、さらに対策を強化したい場合には、パッケージをベースに追加していくことも可能だ。

また、テレワークの際に見過ごせないリスクが情報漏洩だ。保存された個人情報ごと端末が盗まれれば、顧客をはじめとするステークホルダーに多くの影響が生じるし、事業者として個人情報保護委員会などに報告しなければならない。ただ、「高度な暗号化による秘匿化」がなされていれば、報告は不要とされている。テレワーク・スタートパックでは、Windowsが搭載する暗号化機能「BitLocker」と、TPM(Trusted Platform Module)セキュリティチップを組み合わせ、ユーザーが意識しなくてもデータを暗号化する形だ。

情報漏洩を未然に防ぐという意味では、マルウェアを拡散させる悪意あるサイトに近寄らないことが第一歩だ。テレワーク・スタートパックには、Symantec WSS(Web Security Service)によって業務と無関係なサイト、悪意あるサイトへのアクセスをブロックする設定も含まれている。日々変動する脅威に対応すべく、「これもNTT Comの知見を踏まえて強化したリストに基づいて保護される」(貝沼氏)。

SIMを標準装備し操作性も十分、常に会社にいるときと同じような環境を実現テレワークにチャレンジしてみて意外にストレスになるのが、端末の画面サイズや入力時の操作性だ。表計算ソフトの利用にしてもプレゼンテーション作成にしても、画面が小さいと全体を見渡したりマルチタスクで作業することができず、いらいらしながら作業してしまうのも無理はない。また、モバイルルータやテザリングでインターネットに接続する際には煩雑な操作が必要であり、ケーブル類など持ち物も増え、「スマートワーク」という割にはすっきりしない。

これに対しテレワーク・スタートパックのPCは13インチサイズのディスプレイを搭載し、標準でインターネットSIMを装備している。ちょっとした違いのように思えるだろうが、「会社にいるときと同じように、PCをパタンと開いたらつながる良さに慣れると、もう戻りたくなくなる」とNTTコミュニケーションズ ネットワークサービス部 オープンネットワークサービス部門 喜多幸仁氏は言う。バッテリー駆動時間も15時間となっており、「社内でも外でも1日中業務ができるPCを選んでいる」(喜多氏)

NTTコミュニケーションズ ネットワークサービス部 オープンネットワークサービス部門 喜多幸仁氏
NTTコミュニケーションズ
ネットワークサービス部
オープンネットワークサービス部門
喜多幸仁氏

端末とモバイルネットワーク、Office 365をはじめとするクラウドアプリケーションという、テレワークに必要な要素をまとめ、すぐ利用できる状態で提供するテレワーク・スタートパック。どうしたらいいか分からないと言われがちなセキュリティ対策を中心にNTT Comが設定を肩代わりすることで、「これさえあれば安心して仕事ができる、というシンプルなパッケージを提供し、お客様が業務に専念できるようにしたい」(貝沼氏)。今後も、専用のサポート窓口の設置や社内LAN接続オプションの追加など、要望に応じてさらにパッケージを進化させていくという。

気になるのは料金だが、例えば「Webフィルタリング付き OCNモバイルONE for Business」を3年契約した場合、端末は、9万2500円で安価に導入できる。通信料金は3GBにボーナスパケット1GBが付いたコースで月額3200円、7GBにボーナスパケット1GBが付いたコースで月額4000円だ。東京しごと財団などが展開するテレワーク助成金を活用すれば、導入のハードルはさらに下がるはずだ。

それでなくともWindows 7のサポート期限終了を機に、端末環境の見直しを検討している企業は少なくないだろう。せっかくならば、ただPCを入れ替えるだけでなく、これをきっかけに新しい働き方の導入を検討してみてはどうだろうか。働き方改革は決して、一部の大手企業だけのものではない。テレワーク・スタートパックを活用すればそれが可能となる。

<お問い合わせ先>
NTTコミュニケーションズ株式会社
https://www.ntt.com/business/lp/mobile/start.html

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