新製品&新サービス

KDDIのiPhone6差別化策とは?「キャリアアグリゲーションもWiMAX2+もauなら全部入り」

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2014.09.16

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

KDDIがiPhone 6およびiPhone 6 Plusの販売戦略を説明する記者会見を開催した。iPhone 6/6 Plusで新たに対応したキャリアアグリゲーションとTD-LTEを活かした通信品質を、大きな差別化ポイントとしてアピールしていくという。


KDDIは2014年9月12日、この日から予約受付を開始した「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の販売戦略に関する記者説明会を開いた。

iPhone 6/6 Plusは、従来の4インチからディスプレイサイズがそれぞれ4.7インチ、5.5インチに拡大し、HD/フルHDへと高精細化したアップルの意欲作だ。日本では9月19日から販売される。

昨秋のNTTドコモの取扱開始により、携帯電話大手3社すべてが販売することになったiPhoneは、高い競争力を持つ商材。その一方で料金やネットワーク品質での差別化が難しくなるなか、現金を積んで顧客を奪い合うキャッシュバック競争の火種ともなっている。

しかし、プレゼンテーションに立ったKDDI 代表取締役執行役員専務の石川雄三氏は、「auの iPhone 6/6 Plusは、他社と明確に差別化ができている」と強調した。

 

他社と比べて圧倒的に広いエリアで150Mbpsを利用可能

iPhone 6/ 6 Plusのモバイル通信機能は、2つの面で大きく進化している。1つは、複数の周波数帯のLTEの電波を束ねて高速化を実現する「キャリアアグゲーション」にiPhoneとして初めて対応したこと。もう1つは、前モデルのiPhone 5s/5cから対応した2.5GHz帯のTD-LTEについて、カバーする周波数帯が日本のBWA用の周波数を含む2496-2690MHz(バンド41)にも拡大したことだ。

KDDIは、すでに5月にキャリアアグリゲーションを導入済み。800MHz帯と2.1GHz帯の各10MHz幅の帯域を組み合わせて、下り最大150Mbpsの高速データ通信サービスを実現させている。また、2.5GHz帯のTD-LTEについても、傘下のUQコミュニケーションズが昨秋新たに割当を受けた周波数を使って、TD-LTEの互換規格であるWiMAX 2+による下り最大110Mbpsのサービスをスタートしている。

石川氏はKDDIのiPhone 6/6 Plusの特徴を、「キャリアアグリゲーションとWiMAX 2+に対応、人口カバー率99%のエリアで使える800MHz帯も使える『全部入り』のスマートフォンであること」と説明する。


キャリアアグリゲーション、TD-LTE、800MHz帯に対応するiPhone 6/6 Pkus
キャリアアグリゲーションやTD-LTEに対応するiPhone 6/6 Plus。なお、KDDIの今年の夏モデルのスマートフォン/タブレットもこれら2つに対応している


KDDIの150Mbps対応基地局は、2.1GHz帯単独のものを含めて9月10日時点で1万局を超えている。2014年末にはこれを2万局とし、都市部とその周辺を150Mbpsエリア化する計画だ。

150MbpsのLTEサービスは、ドコモが2013年末から1.7GHz帯を使って都心を中心に提供しているが、対応基地局の数は2014年度末時点でも2000局にとどまる見込みである。ソフトバンクは150Mbpsのサービス開始時期を明確にしていないので、KDDIのiPhone  6/6 Plusは当面、他社と比べて圧倒的に広いエリアで150Mbpsのサービスを利用できることになる。

さらに都心部などではWiMAX 2+でトラフィック集中するエリアを集中的にカバーすることで、快適な通信速度を確保するという。


KDDIと他社のネットワークの比較
KDDIと他社のネットワークの比較


石川氏は「今まではネットワークの差が明確にしづらかった部分があるが、今回は差が歴然としている。WiMAX 2+とCAとの組み合わせにより、他社とは全く異なる素晴らしいお客様体感を実現できると考えている」と胸を張る。

 

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

comarch1806
bmtech1806
iijglobal1806

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】映像IoTが、来た!
●多様な業界に広がる映像IoT/●カメラとAIでスマート農業/●防犯カメラも新たな次元へ/●AI予測で混まないレジ/●映像IoTを支えるネットワーク構築のポイント

◆[インタビュー] NTT東日本 井上福造社長 ◆クラウド時代の企業音声システム ◆日本企業目線で“ヤマハ流”SD-WAN ◆富士通が産業向け新無線LAN ◆農業×IoTで「地方」を変える ◆MWC上海レポート

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

潜伏する脅威をAIが検知!
産業用制御システムやIoTも守備範囲

日商エレクトロニクスのセキュリティ対策が“新ステージ”に突入する!

リボン・コミュニケーションズTeamsの電話機能にいち早く対応
UCを狙ったサイバー攻撃対策も

Microsoft TeamsとPSTNをつなぐリボン・コミュニケーションズ

UNIVERGE Aspire WX電話やUC機能を全方位にカバー
中小企業の多様な働き方を強力支援

NECが5年ぶりの中小向けキーテレフォン「UNIVERGE Aspire WX」

F5ネットワークスセキュリティやGi-LAN仮想化など
モバイルインフラの強化に貢献

5G移行を控えた今、F5ネットワークスはどんな価値を提供できるのか?

moconavi今いる場所がオフィスになる!
moconaviで安全なモバイルワーク

場所を問わない新しい働き方の実現には、ICT環境の整備も不可欠だ。

サンテレホンサンテレホンがICT総合展示会
ビジネス伸ばす製品群が一堂に

東京ドームシティ・プリズムホールで7月18・19日開催!

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

アクセスランキング

tc1807_b
wsd_iot_ngn
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます