2010年の国内スイッチ市場は14.8%増の大幅成長~IDC Japan調査

IDC Japanは2011年6月30日、国内イーサネットスイッチ市場予測を発表した。これによると、2010年の同市場は前年比14.8%増の1664億1800万円だった。このうち企業向けは10.8%増の1241億7500万円、通信事業者向けは27.8%増の404億8200万円となっている。企業向けは、企業の投資抑制傾向が緩和されたことで、大幅減少だった2009年から増加に転じた。また、通信事業者向けについては、NGN関連に加えて、LTEへの投資の本格化が貢献したという。

2010年のベンダーシェアについては、シスコシステムズがシェア40%以上でトップを維持している。

2010年の国内イーサネットスイッチ市場は大きく成長したが、2011年は東日本大震災の影響から一転、マイナス成長になるという。その後もマイナスは続き、2010~2015年の年平均成長率(CAGR)はマイナス3.7%になる見通し。セグメント別のCAGRは、企業向けがマイナス4.7%、通信事業者向けがマイナス0.9%と予測している。

IDC Japan コミュニケーションズ シニアマーケットアナリストの草野賢一氏は「成熟する企業向けイーサネットスイッチ市場において、過去に需要が高かった時期に購入された機器が、買い替え時期に差し掛かかり、リプレイス需要が高まる時期を迎える。企業向けイーサネットスイッチベンダーは、引き算の発想で機能やインターフェースを敢えて排除して、よりシンプルで低廉な製品化をすることで差別化を図ることも一考に値する」とコメントしている。

国内イーサネットスイッチ市場 出荷ポート数/エンドユーザー売上額予測、2000年~2015年
国内イーサネットスイッチ市場 出荷ポート数/エンドユーザー売上額予測、2000年~2015年

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