NTT Comなど3社、5つの大規模オフィスビルに屋内環境予測AIを用いた空調最適制御サービス導入

NTT都市開発、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)、NTTデータの3社は2024年4月22日、NTT ComおよびNTTデータがサービス提供する屋内環境予測AIを用いた空調最適制御サービスを、NTT都市開発が保有する5つの大規模オフィスビル共用部に本年5月から導入し、順次運用を開始すると発表した。

一般的な空調制御と屋内環境予測に基づく空調最適制御

一般的な空調制御と屋内環境予測に基づく空調最適制御

同サービスを導入するNTT都市開発保有のオフィスビルは、アーバンネット名古屋ネクスタビル(愛知県名古屋市)、アーバンネット仙台中央ビル(宮城県仙台市)、アーバンネット御堂筋ビル(大阪府大阪市)、アーバンネット大手町ビル(東京都千代田区)、シーバンスN館(東京都港区)。

一般的なオフィスビルにおいて、ビル全体のエネルギー消費の約5割をビルの空調設備が占めており、空調関連の消費エネルギーを削減することが重要な課題となっている。

本サービスでは、天候、室内温湿度、人流などのデータを用いてAIが室温の変化やビル滞在者の快適性を予測し、空調制御を先回りして行うことで(環境予測に基づいたフィードフォワード制御)、快適性と省エネルギー化を両立することが可能だ。この特徴により、人の動きがある商業スペースや展示場、オフィスエントランス周りなどの共用空間に適用しやすくなっている。また空調設備を更新することなく、クラウド上での分析と制御指示を行う仕組みを付加することで導入できる。

快適性の維持・向上

快適性の維持・向上

2022年8月より、NTT都市開発が保有するアーバンネット名古屋ネクスタビルの共用部にて本サービスのフィールド実証を行い、空調エネルギー使用量の約30%の削減効果を確認できたことから、本ビルを含む5ビルの共用部に導入していくという。

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