サイレックスがオールインワン型のWi-Fi 6対応無線モジュール「IM-100」

サイレックス・テクノロジーは2024年4月2日、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth Low Energy v5.3に対応した組込み無線LANモジュール「IM-100」を発表した。無線LAN接続に必要なすべての要素に加え、IEEE802.1X エンタープライズセキュリティを搭載しており、開発コストの低減と開発期間の短縮を実現する。

IM-100はNXP社製RW610チップセットを搭載した組込み無線LANモジュールで、工場、医療・ヘルスケア、リテール市場で利用される機器の小型化や省電力の向上に貢献できるとしている。

特徴は、無線LAN接続に必要なすべての要素を搭載した「オールインワン型」である点だ。

組込み無線LANモジュール「IM-100」の特徴

組込み無線LANモジュール「IM-100」の特徴

一般的に、無線LANを内蔵した機器を開発するには、その機器のOSに合わせた無線LANドライバを作る必要がある。また、無線LANドライバを制御するためには、CPUやメモリのリソースが必要であり、無線化が難しい機器も存在する。

IM-100はインテリジェントタイプの組込み無線LANモジュールであり、無線LAN接続に必要なすべての機能を備える。無線LANドライバの開発は不要で、Linux、Windows、RTOS、non-OSマイコンなどさまざまな機器の無線化を短期間かつ低コストで実現することができる。

IM-100の搭載機能

IM-100の搭載機能

加えて、サイレックスにて各種有線を無線化するブリッジ機能もすでに搭載されている。これにより、従来数カ月以上が必要とされていた無線LAN製品の開発が大幅に短縮される。ホストデバイスの負担も軽く、小型の計測機器などの無線化に適している。

IM-100の販売開始は2024年5月27日から。オープン価格で提供する。

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