PacketLightとIDQが光伝送と量子鍵配送を統合、レイヤ1暗号化がより強固に

DWDMなどの光伝送システムを提供するPacketLight社(イスラエル)は2023年9月6日、量子安全セキュリティソリューションを手掛けるID Quantique(IDQ)と共同で、量子鍵配送(QKD)技術を活用したソリューションを提供することを発表した。PacketLight製品を国内で取り扱うアイランドシックスが9月20日にリリースした。

量子鍵配送(QKD)技術は、量子物理学に依拠し、2者間の対称暗号鍵の配布を安全に行うもの。両社は、IDQのQKDソリューションとPacketLightのDWDMおよびOTN暗号化トランスポートの統合が成功したことで、量子安全性の高い暗号化光ネットワークが実現するとしている。

PacketLightは、光信号から直接情報が抜き取られるのを防ぐレイヤー1暗号化ソリューションを提供しており、IDQのQKD技術を用いることでこれを強化。スパイやハッキングの試みに影響されない機密データの伝送を保証するという。

レイヤー1暗号化ソリューションの特徴と利用イメージ

レイヤー1暗号化ソリューションの特徴と利用イメージ(アイランドシックスのWebサイトより)

また、IDQのQKDとPacketLightのネットワーク暗号化装置を組み合わせることで、既存の光ファイバー通信インフラの改修やアップグレードが可能になるとし、機密データを保護したい金融機関や政府機関、企業に対して、より高いレベルのセキュリティを提供し、長期にわたって量子的安全性を確保することができるとしている。

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