【ワイヤレスジャパン】 IIJがクラウド対応の業務用PDA

MVNOとして3Gモバイルデータ通信サービス「IIJモバイル」を展開しているインターネットイニシアティブ(IIJ)。ワイヤレスジャパン2010の同社ブースでは、IIJモバイルを使った具体的なソリューションとして、モバイルWANや仮想デスクトップ、M2Mなどの展示が行われているが、来場者からの注目を特に集めていた1つにクラウド対応の業務用PDA「Pit」(ピット)がある。

業務用PDA「Pit」
IIJブースで展示されていた業務用PDA「Pit」(シーエスイー製)。FOMA通信モジュールのほか、ICカードリーダー、バーコードリーダー、無線LAN、Bluetoothなどを搭載する。ディスプレイは4.3インチのタッチパネル液晶

シーエスイーが開発したPitは、FOMA通信モジュールを内蔵した業務用PDA。業務利用に対応するため、コンシューマ向けのスマートフォンなどにはない次の機能を備えている。まずはICカードの読み取り機能。液晶の横に読み取り部が付いており、FeliCaやMIFAREなど、ほとんどのICカードを読み取れるという。そのためICカードによるログイン認証でセキュリティを強化できるほか、会員管理や勤怠管理用の端末としても利用できる。さらに、バーコードスキャナも搭載しているので、在庫管理や受発注に活用することも可能だ。また、ディスプレイはタッチパネル式を採用しており、現在のところ流通業などでの採用が進んでいるという。

IIJでは、このPitとIIJモバイル、そして同社のクラウドサービスである「IIJ GIO」を組み合わせた提案を行っている。IIJ GIOは、IaaS/HaaSおよびPaaS、パートナーが提供するグループウェアやモバイルCRMといったSaaSで構成されているクラウドサービスだ。IIJに頼めば、端末からネットワーク、クラウドまで、すべてワンストップで提供してくれるというわけである。

また、IIJは、スマートフォンとハンディターミナルの融合をコンセプトにしたWindows phone「H-21」(オプトエレクトロニクス製)も展示。H-21は、例えば配送業務などタフな利用環境にも適した頑丈さが特徴で、今後こちらもIIJのソリューションに組み込んでいく予定だという。

業務用スマートフォン「H-21」(オプトエレクトロニクス製)。OSはWindows Mobile 6.5で、FOMA、Wi-Fi、Bluetooth、GPS、バーコードリーダーなどに対応
業務用スマートフォン「H-21」(オプトエレクトロニクス製)。OSはWindows Mobile 6.5で、FOMA、Wi-Fi、Bluetooth、GPS、バーコードリーダーなどに対応

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