NECは2010年6月8日、コンピュータウィルスなどによる標的型攻撃の脅威を可視化し、被害の防止や対策の立案を支援する「セキュリティ可視化ソリューション」を発売した。企業ネットワーク内のデータの流れを「監視」「管理」「記録」する機能を提供することで標的型攻撃の脅威を可視化し、被害を未然に防いだり、被害が発生した際の状況の把握や原因の特定を支援するもので、以下の3製品から構成される。
1.マルウェア可視化エージェント「Yarai+（ヤライ プラス）」
プログラムの挙動を監視して疑わしいプログラムを検出するウィルス対策ソフトウェア。。パターンマッチングと異なり、ワクチンや防止策が確立していないウィルスの検知が可能。フォティーンフォティ技術研究所「Yarai」の機能を拡張した製品。
2.「アクセス包囲網」
機密レベルの異なる2つのネットワーク間の情報のやりとりを安全に行うための専用ハードウェア。
3.通信可視化モジュール「PHCS（ピーエイチシーエス）」
企業内ネットワークから外部に流れる通信データを監視・記録する専用ハードウェア。情報漏えいなどが発生した際に、原因の調査・分析を行うことが可能。
販売価格は、最小構成で1210万円（税別）からで、出荷時期は8月の予定。
