NECは2020年2月3日、SDNに関する2つのマネージドサービスを発表した。ネットワーク機器と保守を月額ベースでセット提供する「機器サービス」と、さらにそのサービスデスクや機器監視、運用管理もNECが請け負う「運用管理サービス」の2つだ。
300名×10拠点(計3000名)規模の場合の参考価格は、機器サービスが月額約250万円、運用管理サービスが月額約150万円だという。
NECが新たに提供するSDNのマネージドサービスの概要
NECはこれまでも個別にはSDNのマネージドサービスを提供してきたが、標準メニュー化はしてこなかった。今回、「新しいビジネスモデルとして『サービス』に注力する」(NEC デジタルネットワーク事業部長の尹秀薫氏)背景には、Society 5.0があるという。
「Society 5.0は、実世界とサイバーのデータ連携がカギを握る。このデータ連携の増加は、IT人材の需要をさらに増加させるが、2019年をピークに産業人口は減少し、IT人材の“量”に関する不足感は2014年と比較して2倍と言われている」
そこで、「柔軟・迅速・安全に、人・モノ・コトを豊かにつなぐネットワーク」(尹氏)だというSDNをサービス型で提供することで、SDNの設計から構築、運用、保守、改善までのライフサイクル全体をサポートしようというわけだ。
今回のマネージドサービスの発表と併せて、SDNの新製品投入も明らかにした。、また、NECでは同社以外の製品もオープンに提供していく考えで、シスコシステムズやAruba、パロアルトネットワークスなど、他ベンダーとのパートナーシップも強化していくという。
同時発表したSDNの新製品