デジタルワークプレイスDay 2019 講演レポート「働き方改革に残された課題」NTTテクノクロス林田氏が語る“タスク見える化”の重要性

今、数多くの企業が働き方改革に取り組んでおり、在宅勤務制度を導入する企業も多い。しかし実際には制度が思うように使われず、形骸化しているケースも少なくない。この課題はどうすれば解決できるのか――。「本当に安心して在宅勤務をするためには、タスクの共有が必要」とNTTテクノクロスの林田剛太郎氏は訴える。業務のムリ・ムダ・ムラも見つかり、生産性も向上するという。

NTTソフトウェアとNTTアイティ、そしてNTT-ATが合併・統合し、2017年に生まれたのがNTTテクノクロスだ。同社の林田剛太郎氏は「我々は以前から継続的に働き方改革に取り組んできました」と話す。

「当社の働き方改革の柱となっているのは『柔軟な働き方の推進』、『業務カイゼン活動』、『意識・風土改革』、そして『健康経営』だ。2016年には全社員が在宅勤務できるようになった。2018年のアンケート結果を見ると、約100人が妊娠・育児や介護を理由に、約500人が集中して仕事をするなどの業務事由で在宅勤務を行っている。ただ毎日ではなく、臨機応変に在宅勤務制度を使っている」

NTTテクノクロス ビジネスソリューション事業部 第二ビジネスユニット ビジネスプロデューサー 林田剛太郎氏
NTTテクノクロス ビジネスソリューション事業部 第二ビジネスユニット ビジネスプロデューサー 林田剛太郎氏

2017年に3社が合併・統合すると、旧NTTアイティのWeb会議システムである「MeetingPlaza」やリモートアクセスの「MagicConnect」、NTTソフトウェアが開発したWeb電話帳の「ProgOffice」やビジネスチャットである「TopicRoom」がそれぞれ使われるようになった。

このようにツールが揃ったことにより、「在宅勤務でコミュニケーションが取れずに困ったということはほとんどない」と林田氏は説明した。

旧NTTアイティ、旧NTTソフトウェアの製品を使うことで在宅勤務でもコミュニケーションは問題ない
旧NTTアイティ、旧NTTソフトウェアの製品を使うことで在宅勤務でもコミュニケーションは問題ない

ただ、残された課題がタスクの見える化だっだという。

「在宅勤務であっても、チャットツールなどを使うことで勤務の開始や終了を報告したり、日報を送ったりすることは可能だ。ただ、それでは安心できないという企業では『パソコンを監視する』あるいは『カメラで監視する』といった措置を行うケースもある。しかしそれをすると、どうなるのか。『だったら会社に行くよ』となってしまう。たとえ電車が止まっても、復旧したらオフィスに行くということになる」

この課題を解決するため、NTTテクノクロスが開発したのがタスク見える化サービスの『FlatTask』だった。

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