「空前の大きな流れとして、デジタルトランスフォーメーションがあらゆるインダストリーに広がっており、当社は昨年、大変な好業績で終わった。SASの力がいかんなく発揮される時代になっている」
SAS Institute Japanは2月5日、「2019年度ビジネス戦略発表会」を開催。そのなかで、代表取締役社長の堀田徹哉氏はこのように昨年度のビジネスを振り返った。例えば、一昨年に市場投入したAIプラットフォーム製品「SAS Viya」は700%強の大幅成長を記録したという。
SAS Institute Japan 代表取締役社長
兼 SAS Institute 日本・韓国 地域統括 バイスプレジデントの堀田徹哉氏
デジタルトランスフォーメーションは今も加速しており、「大きな戦略の転換は必要ない」と堀田氏は2019年度も今の流れを維持していく考えを示した。引き続き、コアとなるビジネス領域の成長やカスタマーリレーションの強化に力を注ぐ。
個々のインダストリーでの取り組みに関して、IoTとの関連が深いトピックに限って紹介すると、テレコム業界においては2019年度、5Gに向けたアナリティクス基盤の高度化に力を入れるという。「今まさに検討というか、仮説の構築が始まるところだ」(堀田氏)。
また、流通・サービス業界においては2019年度、データの宝庫だという総合商社のアナリティクス基盤、運輸データによるスマートシティなどに取り組むという。
コア・ビジネス領域における2019年度のSASの取り組み