LPWAで工場IoT――ドコモとデンソー子会社が“かんばん方式”向け無線インフラの実証実験

NTTドコモは2018年2月20日、LPWAを活用した工場IoT化の実証実験をデンソーエスアイと開始した。デンソーエスアイは、デンソーの100%子会社で、生産物流現場向けソリューションの開発・販売を行っている。

実験は、かんばん方式を採用する敷地面積約3.5万平方メートルの大規模工場で行う。工場内に、複数台のLPWA-IoT端末を接続した生産機器と、LPWA-IoTゲートウェイを1台のみ配置し、読み取ったかんばんのQRコード情報をLPWAで伝送。約3.5万平方メートル全域において、接続機器数やデータ欠損率などの観点から安定通信できるかどうかを検証する。Wi-Fiの場合、アクセスポイントが10台程度は必要になるが、LPWAでは通信機器の台数を10分の1に削減できるという。

実験に用いるLPWA-IoTゲートウェイとIoT端末は、ドコモが新たに開発した。工場IoTでは、数百バイトを超える大きなデータサイズも取り扱う必要があるが、LoRaで取り扱えるデータサイズは数十バイトから数百バイト程度と小さい。そこでドコモはデータ分割・結合機能に対応したLPWA-IoTゲートウェイとIoT端末を新たに開発したという。

デンソーエスアイでは、2018年以降のかんばん方式向けLPWA無線インフラシステムの運用開始を目指すとしている。

実証実験の構成イメージ
実証実験の構成イメージ

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